さくら薬局は全国に店舗を持つ大手薬局ですが、実はさくら薬局で働く薬剤師の中で、辞めたい！という声があがっています。
本記事では、さくら薬局の現状、問題点、そして転職先を探すための方法について詳しく説明します。
さくら薬局ってどんな会社なのかな？
さくら薬局の現状
さくら薬局は、クラフト株式会社が運営しています。全国で約1000店舗を持つ業界第3位の調剤薬局大手であり、M&Aによるチェーン化を積極的に進めてきました。
しかし、2008年に上場を廃止していたため、M&Aのための資金調達が問題になりました。
そこで、さまざまな金融機関から約500億円の融資を受け資金を調達しましたが、有利子負債は1000億円を超えてしまいます。
さらに、2020年のコロナウイルス流行に伴い、不要不急の外出自粛が呼びかけられ、通院・来局する患者数が減少します。売上高の減少が続き、借入金の返済に追われることになります。
事業再生ADRを申請
経営悪化が続いたさくら薬局は、2022年2月28日にクラフトなどの9社が事業再生ADRを申請します。
経済産業省によると、事業再生ADR制度とは
経済産業大臣の認定を受けた公正・中立な第三者が関与することにより、過大な債務を負った事業者が、法的整理手続によらずに債権者の協力を得ながら事業再生を図ろうとする取組を円滑化する制度
経済産業省 事業再生ＡＤＲ制度
のことを指します。
事業再生ADRを申請し営業を続けていたさくら薬局ですが、運営するクラフトが2022年10月、さくら薬局グループの全株式を経営投資ファンドのNSSK（日本産業推進機構）に譲渡し、経営支援を受けることを発表しました。
さくら薬局の不正請求疑惑
しかし同10月、さくら薬局が調剤報酬の不正請求をしている疑惑が東洋経済の取材で発覚しました。
この不正請求疑惑は、2022年度の調剤報酬改定に関連しています。
2022年度の調剤報酬改定で、医療費削減のため店舗数が300以上の薬局に対して調剤基本料の引き下げが行われました。
そのため、大手薬局では処方箋1枚当たりの利益が減るようになっていたのです。
しかし、さくら薬局では特別目的会社を使うことによって複数の薬局をグループ外とすることで、調剤報酬を高く請求することを可能にしていたことがわかりました。
この不正請求疑惑により、事業再生計画は難航するという見方が強まりました。
なかなか再建が難しそうだな…
さくら薬局を辞めたい！退職する前に考えるべきこと
こうした現状を抱えるさくら薬局で働く方の中には、さくら薬局を辞めたい！と考える薬剤師もいるでしょう。
しかし、退職は生活にも関わる重要な決定です。退職する前にもう一度立ち止まって考えるべきことを紹介します。
勢いで退職しない
まずは感情に支配されず冷静に判断をするように心がけましょう。
退職は将来の生活に影響を与える重大な決定です。
短期の感情やストレスから退職を考えるのではなく、長期的な視点で検討しましょう。
キャリアプランを明確にする
退職後にどのようなキャリアを築きたいのか、キャリアプランを明確にしておきましょう。新たに仕事を探す場合は、自身が何を達成したいのかをしっかり考えることで、次のキャリアに活かすことができます。
また退職後の活動を計画しておくことも大切です。転職活動をする場合はどのくらいの時間をとるのか、収入が途切れても大丈夫なのか、しっかり確認しておきましょう。
周囲に相談する
退職を決定する前に、信頼できる友人や家族と意見交換を行いましょう。
異なる視点やアドバイスを聞くことが役に立つかもしれません。
また、話すことがストレスの解消にもなり、冷静な判断に繋がる可能性があります。
さくら薬局を辞めたい！転職先の探し方
しっかりとキャリアプランを考えたうえで退職したいと思った方に向けて、薬剤師の転職先の探し方をお伝えします。
転職サイト
薬剤師向けの転職サイトを活用することで、多くの求人情報を一度に確認できるため、効率的に自分の条件に合った転職先を探すことができます。
転職サイトは、薬剤師の転職活動に役立つ情報を提供しており、求人情報の検索や応募は、各サイトで簡単に行えます。
薬剤師としてのスキルやキャリア目標に合った求人情報を見つけるために、これらの転職サイトを活用することをおすすめします。
薬剤師向け転職エージェント
転職エージェントは転職サイトと異なり、転職のプロが求人情報の提供、面接のサポート、履歴書のアドバイスなど、転職プロセス全般の支援を提供します。
特に、薬剤師に特化している転職エージェントでは、薬剤師のキャリアに精通したアドバイザーが在籍しているため、自分に合ったサポートを受けることができます。
また、転職エージェントを利用することで、一般には公開されていない非公開求人にアクセスすることができるようになります。
幅広い求人情報を手に入れることが可能になり、転職のサポートを受けることもできるため、転職をしたことが無い方にもおすすめのサービスです。
セルワーク薬剤師も薬剤師向け転職エージェントです。
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まとめ
さくら薬局を辞めたい理由として、クラフトの経営不安が挙げられます。
従業員のストレスや評判の悪化など、さくら薬局での環境は改善される必要があります。
転職先を探す際には、転職サイトやエージェントを活用し、キャリアアップを目指しましょう。
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