ノンアルコールなら薬の服用時も飲んでいいの?【薬の正しい飲み方を徹底解説】

社会問題

今から飲みに行かない?

薬剤師
薬剤師

あれ、最近治療で薬飲んでるんじゃなかった?

ノンアルコールならいけるんじゃない?

薬剤師
薬剤師

ノンアルコールでも薬と飲み合わせるのは危険な場合があるよ。ちゃんと医師に相談した?

してないけど駄目なのか…?

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近年注目されているノンアルコールって?デメリットは?

ここ数年、「ノンアルコール飲料」と呼ばれる物がよく話題になっています。
まだ飲んだことがない方も、飲んだことがある方も、ノンアルコール飲料が結局どんなものなのかについて、気になっているのではないでしょうか。

特に何らかの事情でお酒が飲めない方は、「ノンアルコール飲料だったら気にせずに飲んで良いのかも?」と考えているでしょう。
そんな人に向けて、ここでノンアルコール飲料について説明致します。

ノンアルコール飲料とは?

ノンアルコール飲料とは、その名の通り、アルコールを含まない飲み物のことです。
要するに「お酒じゃない」飲み物を表します。

水やお茶、ソフトドリンクも「アルコールを含まない」という点に沿って表現すればノンアルコール飲料ではあるのですが、一般にノンアルコール飲料として表現されるのは「ノンアルコールビール」や「ノンアルコールカクテル」と言った元々お酒であることが前提とされる飲み物の中で、アルコールが含まれていない特別なものに限られます。

人気のノンアルコールビールに含まれる添加物

ノンアルコールならアルコールが含まれていないし、どれだけ飲んでも体への悪影響はないのでは?

アルコールが含まれていないならジュースと同じなのでは?

と考えている方がいるかもしれませんが、それは間違いです。
ノンアルコール飲料の代表格である、ノンアルコールビールを例に説明致します。

ノンアルコールビールは、あくまでアルコールが含まれていない「ビールっぽい」飲み物ですが、そのビールっぽさを表現するために、実は多くの添加物が利用されているのです。
適当な商品の原材料欄を見て頂ければ確認できますが、代表的な物だと香料や酸味料、甘味料や酸化防止剤は大半の商品に含まれています。
ノンアルコールビールはアルコールを気にする必要はありませんが、このように多量に含まれている添加物が健康に与える影響については、きちんと気にする必要があるのです。

人工添加物が引き起こす人体への悪影響

添加物は、元々自然界に存在しない、人間が化学的に作り出した物質です。
もちろん安全性には配慮して使用されているので、摂取して直ちに健康に害があるものではありません。

しかし、添加物は使われるようになってまだ歴史が浅い為、長期間摂取した場合の安全性はハッキリとはわかっていません。専門家の間でも見解が分かれているのです。
添加物はそのような物質なので、摂り過ぎないに越したことはありません。

例えば、先ほど取り上げた「甘味料」は、摂り過ぎると体内のインスリンという物質の働きが弱まり、糖尿病になりやすくなる、という研究結果が報告されています。
また「酸味料」は種類にもよりますが、摂り過ぎるとミネラルの吸収を阻害する、という研究結果が報告されています。

いずれについても、あくまで動物を利用した研究結果に過ぎず、人体においても本当にそうなるか顕彰されたわけではありません。
しかし、そういった危険性があるかもしれない物質である、ということはしっかりと認識しておく必要があるでしょう。

飲み過ぎは肥満につながる!?

また単純に、ノンアルコール飲料にはカロリーが高い物もありますので、飲み過ぎると肥満に繋がり健康に悪いです。参考までに、ノンアルコールビールは缶一本(350ml)で60kcal程度あります。
ノンアルコールカクテルの甘い物になると、更にカロリーは高くなります。

体が冷えてしまう

ノンアルコール飲料に限った話ではありませんが、一気飲みなどをすると体温が急激に下がってしまいます。
暑い夏はそれが気持ち良いのですが、体が弱っている状態で急激に体温が下がると体に悪影響が大きいので、何らかの体調不良を抱えている方は飲み方にも気を付けた方が良いでしょう。

ノンアルコールと薬の飲み合わせには十分な注意が必要!

ノンアルコール飲料について概要を知ったところで、今現在体調の問題でアルコールを飲めない人、薬を処方されている人などは「結局飲んで良いの?ダメなの?」と疑問を感じていると思います。
ここからは、その疑問点についてお答え致します。

【大前提】薬は水かぬるま湯で摂取しましょう

まず大前提として、薬は水かぬるま湯で飲むものです。お茶やジュースで飲むのも基本的には避けるべきです。
と言うのも薬というのは水と一緒に飲むことを前提に開発されているので、他の飲み物と一緒に飲んでしまうと、体に期待通りに吸収されなくなってしまったり、薬の成分が変化して効果を発揮しなくなったりしてしまうことがあるのです。

まずは医師に相談してみる

それを踏まえて、服薬中にノンアルコール飲料を飲んで良いかどうかは、きちんと担当医に確認した方が良いでしょう。
アルコールが含まれないとは言え、添加物やカロリーが含まれた嗜好飲料であることには変わりありません。ご自身の体の状況によって飲んで良いかどうかは変わってくるので、きちんと担当医に確認しましょう。

ノンアルコールの度数に注意!

また、「ノンアルコール」飲料と言われている物は、実は度数が0%とは限りません。
つまり、ノンアルコールとして売られているからと言って、本当にアルコールが全く含まれていないとは限らない、ということです。

法律的には、アルコール含有量が「1%未満」の物はノンアルコールとして販売して良いことになっています。
例えば肝臓に不調がある人は1%未満であってもアルコールは避けた方が良いため、ノンアルコール飲料でも飲まない方が良い、という判断になるでしょう。

健康な「完全無添加」のノンアルコールを選ぶ

例え担当医から許可を得られたとしても、なるべく健康への影響が小さいものを選びましょう。
完全無添加のノンアルコール飲料ならば、冒頭で紹介した添加物を含んでいない為、健康への影響を最小限にすることができます。
値段もそれほど変わらないので、是非無添加の物をチョイスすることをおすすめします。
無添加でもカロリーは変わらないので、飲み過ぎには注意が必要です。

健康機能に注目しよう

更にノンアルコール飲料の中には「脂肪の吸収を抑える」といった健康機能を持つ商品があります。
商品によっては国から「特定保健用食品」として認定を受けた物もあります。
そういった商品を選択することで、健康への良い影響も期待することができます。

薬の正しい使い方を知っていますか?

薬とノンアルコール飲料の関係について簡単に説明致しました。
ところで、皆さん「薬」って正しく飲めてますか?
正直に言うと適当に飲んでしまっている人が多いのではないでしょうか。

ここでは、治療の大きな力になるが、使い方を誤れば毒にもなり得る、そんな「薬」について、おさらいします。

使用前に説明書をよく読む

薬には必ず説明書がついています。説明書には、用法や用量、タイミングや、効果、副作用、注意点と言ったことが記述されています。
いずれも薬を正しく利用する上で大切な情報なので、いつでも確認できるよう、捨てずに保管しておきましょう。

用法・用量・タイミングを正しく守る

説明書に記載されている用法、用量、タイミングは守りましょう。
当たり前ですが、薬は飲めば飲むほど効果がある、というものではありません。
間違った形で服用すると、効果が正しく得られないばかりか、副作用で健康に悪影響を及ぼす危険性があります。
用法、用量、タイミングを正しく守ることで、薬の効果を最大限に引き出すことができるのです。

医師に処方してもらった薬は他人に譲らない

医師から処方された薬は人に譲ってはいけません。同様に、人が医師から処方された薬を貰ってもいけません。

病院で貰える薬というのは、その人の症状の種類や重さ、年齢や体質を総合的に加味して医師の判断で用意して貰う物です。
仮に同じ症状であったとしても、その人の体で起きている異常の原因が本当に自分と同じなのかどうかは、素人には判断できません。
他人の為に処方された薬を飲んでも、効果が正しく得られないばかりか、悪影響をもたらす危険性すらあります。薬は絶対に他人に譲ってはいけません。

薬の形状に注意!

薬は「どこで吸収されるべきか」によって形状が変わります。

例えばカプセル薬は胃で吸収されるべきなので、口の中で溶けて吸収されることがないよう、カプセルに包んで処方されるのです。
その為、飲みにくいからと言って、飲む前に砕いたり、口の中で潰さないようにしましょう。

正しい保管方法で薬を保存する

薬は正しい方法で保管される必要があります。
誤用を避けるために子供が手の届く範囲は避け、一目見て薬だとわかるように貰った状態で保管します。容器を入れ替えてしまうと何の薬だったのかわからなくなってしまう為です。
また、薬の成分が変化してしまうことを避ける為に、高温、多湿、日光は避けて保管します。

症状が悪化してしまう?薬の危険な飲み合わせ6選

薬の中には、特定の食品、飲料と組み合わせると、明確な悪影響をもたらすものが存在します。
うっかり組み合わせて深刻な健康被害を生まないためにも、ここでしっかりと覚えておきましょう。
今現在該当する薬を服用している人は特に注意が必要です。

危険①降圧薬+グレープフルーツジュース

降圧薬に含まれる「カルシウム拮抗薬」という物質は、本来であれば服用後に肝臓で代謝されて効果を失います。
しかしグレープフルーツに含まれるフラノクマリン類と呼ばれる物質は、この肝臓での代謝を阻害してしまうのです。
その結果、薬は適切なタイミングで代謝されず、効果を発揮し続けます。そうなると異常に血圧が下がり、頭痛やめまい、ひどい場合だと失神と言った副作用が表れます。

危険②総合感冒薬等+コーヒー・コーラ

風邪薬や鼻炎剤、頭痛薬といった総合感冒薬には、カフェインが含まれています。
そういった薬をコーヒーやコーラ、エナジードリンクのようなカフェインを含む飲料と一緒に飲むと、カフェインの過剰摂取を招く危険性があります。

また、解熱剤に含まれるイブプロフェンの吸収効率を高めてしまうという研究結果もあるので、解熱剤を服用する際は注意しましょう。

危険③ワルファリン+青汁

ワルファリンは血液凝固を阻害し、血栓ができるのを予防する薬です。
血液が固まるのにはビタミンKという物質が必要なのですが、青汁や納豆には、豊富なビタミンKが含まれているのです。

普段であれば栄養豊富なこれらの食品ですが、ワルファリンを服用している際にこれらの食品を摂ってしまうと、薬の効果が正しく得られず血栓ができてしまう危険性があるので、避けるべき組み合わせです。

危険④睡眠薬+アルコール

睡眠薬とアルコールはどちらも同じ肝臓で代謝されます。
それらを同時に摂取してしまうと、そのどちらも代謝が遅れる為、両方の効果が強く表れることになります。
具体的に言うと、翌日の強い眠気や記憶の混濁、意識障害、呼吸の減少と言った危険な副作用をもたらします。眠れないからと言ってこれらを同時に摂取するのは危険です。

また余談ですが「アルコールを飲むとよく眠れる」というのは実は間違いで、アルコールの分解のために眠りが浅くなってしまうので逆効果です。

危険⑤牛乳・ヨーグルト+抗菌薬・抗生物質

抗生物質と乳製品を一緒に摂ると、乳製品に含まれるカルシウムと薬の成分が「キレート」と呼ばれる物質になり、薬が正しく吸収されなくなります。
正しく吸収されないと効果が弱くなりますので、これらの組み合わせは避けた方が良いです。

また抗生物質以外にも、乳製品と一緒に摂ってはいけない薬がありますので、処方される際には薬剤師の説明を良く聞きましょう。

危険⑥胃薬+炭酸飲料

胃薬の中でも「制酸薬」と呼ばれる胃の中の酸を中和する薬は、炭酸飲料と一緒に摂ってはいけません。
炭酸飲料の酸を中和する為に制酸薬が効果を発揮してしまい、肝心の胃の酸を中和できなくなってしまうからです。

胃薬は飲み会で飲まれることも多いので、そういった現場で炭酸飲料で飲んでしまわないよう、注意しましょう。

薬を処方された時の意識づけが重要

結局のところ、薬という物を正しく扱うには「自分は病気で、薬を飲む必要がある」という事実を正しく認識することが大切です。
深刻な症状がないからと言って油断することなく「医師の言うことをきちんと守る」という心がけがあれば、間違った方法で薬を利用してしまうことは避けることができるのです。

体が弱まっている状態であることを認識する

服薬中であると言うことは、自分の体が普段とは違い弱っている状態であることをきちんと認識しましょう。
きちんとその認識を持っていれば、飲酒のような普段なら大丈夫なことでも、「体が弱っているから辞めておこう」、という判断ができるはずです。
体感する不調が内からと言って自分が健康だと誤認せず、薬を飲まなければいけない弱っている状態であることをしっかりと認識しましょう。

症状が回復してから適度な飲酒を楽しむ

何も薬を飲まなければいけない体調の時にお酒を飲む必要性はありません。
少し我慢すれば症状は改善し、元通りの生活に戻れるのですから、服薬中は我慢期間だと思い健康的な生活を心がけましょう。
その方が結果的に早く回復できますし、復帰した後のお酒も一段と美味しく感じられると思います。

判断に迷った時は必ず医師に相談する

何においても、判断に迷うことがあったら勝手に判断せずにまず担当の医師に確認しましょう。
担当の医師は、あなたの体の状態をあなた以上に把握しています。
自分の体感に問題がなくても、症状が出ていないだけで深刻な異常が潜んでいた、なんてこともあり得ます。
勝手に自己判断せず、専門家である医師に相談するよう心がけましょう。

まとめ

  • 薬は「水かぬるま湯」で服用することが大前提。
  • ノンアルコールでも微量のアルコールが含まれていることがある。
  • 薬を正しい使うことで結果的に早く回復できる。
  • 特定の飲み物と薬の飲み合わせによる危険を理解しておく。
  • 迷ったら自己判断せず担当の医師に確認する。
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