日本ケミファはやばいの?評判や口コミを紹介!
日本ケミファは高尿酸血症治療で有名な「ウラリットU」の会社として有名で、会社の利益の86%をジェネリック医薬品(後発品)が占めています。
現在は後発品が売上のメインですが、ウラリットUで培った技術や知見を基に、アルカリ化療法による新薬の開発にも力を入れている会社です。
開発状況はフェーズ1~2のものが多いですが、すい臓がんのアルカリ化療法などのユニークな取り組みを多く抱えています。
開発が進めば、他の難治性がんへの展開も含めた高いポテンシャルが期待できるでしょう。
良い評判・口コミ
メーカーとしての認知度も高く、比較的営業はしやすいという意見が見られました。
ワークライフバランスに対しても、好意的な意見が目立ちます。
特に本社の管理部門は、女性も働きやすいようです。
- 報連相の重要性が各組織にいきわたっている点はみるべきものがある。出した成果に対して直ちにそれを上回る成果を出せる仕事を与えてくれるのみならず、当方からの意見具申に対して真摯に対応する機構が充実している。女性の働きやすさは、恐らく資生堂並みのものではなかろうか。
研究関連部門 在籍10~15年 中途入社 男性 - 医療機関からは会社としての認知度もあり、営業を進めていく上では非常にやりやすい環境だった。また、新しいGEの上市も年2回必ずあり、PRする上でもラインナップが豊富なので、話がしやすい点はメリットである。営業所では課が分かれているが、定期的に顔を合わせたり、先輩後輩のコミュニケーションも活発な点は情報共有しやすく、いいイメージ(営業 在籍3~5年 新卒入社 女性)
- 有給は好きなタイミングで申請もでき、ワークライフバランスは整っていると感じる。現場での急な提出書類等が課される場合もあるが、上長次第というところかと。(営業 在籍5~10年 新卒入社 女性)
- 本社の管理部門は、一部の部署を除いてまったりしている感じがあります。産休、育休を取得している女性社員もいます。残業を削減しようという会社の姿勢もあり、総じてプライベートとの調整はしやすいと思われます。(管理部 在籍5~10年 中途入社 男性)
出典:オープンワーク 日本ケミファより
https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000Fr3W&sort_key=5&sort_val=-1#report_list_top
悪い評判・口コミ
医療費の削減が叫ばれる中、企業の舵取りは非常に難しいものです。
売上を伸ばすことの大変さを感じられる口コミが見られました。
歴史ある会社のため、やや保守的な傾向があるようです。
- 営業部門が台頭している。最近では地方支店・営業所を統合する動きも加速しているが、とにかく売上を追求している印象がある。一方で、開発などにはあまり予算分与がされないと聞いたこともある。(一般職 在籍5~10年 中途入社 男性)
- 保守的な傾向が強く社長のイエスマンが多いです。オーナー企業であるため社長が絶対の権力を保持しており、少しでも気に食わないと地方へ飛ばされます。(営業 在籍5~10年 中途入社 男性)
- 会社としても他社の新薬を継承したり子会社と取引を始めたりと経営自体が迷走しており、そのしわ寄せがMRにくるという状況。若く、有能なMRほど早期に退職していきます。(MR 在籍5~10年 新卒入社 女性)
出典;オープンワーク 日本ケミファより
https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000Fr3W&sort_key=5&sort_val=1#report_list_top
日本ケミファの会社概要や事業内容
日本ケミファは東証プライム市場に上場しています。
売上の比率は86%がジェネリック医薬品、5%が新薬、9%が臨床検査薬事業です。(22.3月期)
特徴のある新薬と品質の高いジェネリック医薬品の両方を取り扱う、やや珍しい位置づけの製薬会社と言えるでしょう。
会社概要
商号:日本ケミファ株式会社
設立:1950年6月16日
資本金:43億4百万円 (2022年3月末現在)
上場金融商品取引所 :東京証券取引所 プライム市場
事業内容:医療用医薬品・臨床検査薬の製造・販売および輸出入業
健康・医療関連事業
売上高:325億6百万円 (連結 2022年3月期)
従業員:809名 (連結 2022年3月末現在)
連結子会社 :日本薬品工業株式会社
株式会社化合物安全性研究所
Nippon Chemiphar Vietnam Co., Ltd
関連会社:ジャパンソファルシム株式会社
参考:日本ケミファ 公式サイトより
https://www.chemiphar.co.jp/company/profile.html
医療用医薬品事業
日本ケミファはジェネリック品と新薬・先発品の両方を取り扱っています。
<ジェネリック医薬品>
日本ケミファはジェネリック医薬品の開発・製造・販売の全てを手掛けています。
2021年度の医療用医薬品売上は93.7%がジェネリック医薬品でした。
ジェネリック医薬品のニーズが高まる中、供給面がしばしば問題となります。日本ケミファは高品質のジェネリック医薬品を安定して供給できるよう、取り組みを強化しています。
<主力品・新薬など>
自社開発品
・アルカリ化剤「ウラリットU」
・鎮痛剤「ソレトン」
・高血圧治療薬「カルバン」
他社から継承・導入した先発品
・経口腸管洗浄剤「ピコレップ配合内用剤」
・抗生剤「クラリシッド」
新薬の開発は、公的資金(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)からの支援を受けているものもあります。
臨床検査機器及び試薬事業
アレルギー疾患、生活習慣病の分野で活躍する臨床検査機器、試薬の取り扱いがあります。
微量の採血でアレルギー診断ができる画期的な新製品も2020年に発売しており、今後はヨーロッパや東南アジアへの事業展開も検討しています。
ヘルスケア商品事業
医薬部外品の手荒れ用クリーム、自然原料の保湿基礎化粧品、クエン酸に乳酸菌を組みあわせたサプリメントなどの幅広いヘルスケア商品を取り扱っています。
医療用医薬品メーカーの信頼とノウハウを生かした製品開発が特徴です。
日本ケミファの過去5年の平均年収は670万円
日本ケミファの過去5年の平均年収は670万円で、昨年度の平均年収は690万でした。
年収はここ5年間で644万〜690万と、年によりやや差があるのが特徴です。
単純な比較は難しいですが、やはり年収1000万クラスの大手に比べると年収は控えめです。
しかし、後発品メーカーで比較する場合、日医工675万・東和薬品648万円なので、ほぼ同程度と言えるでしょう。
参考:日本ケミファ 有価証券報告書 2021年度
https://www.chemiphar.co.jp/ir/library/doc/securities/20220627_1.pdf
日医工 有価証券報告書 2021年度
http://nichiiko-ir.irbridge.com/ja/PressRelease/PressRelease-5354118506059620957/main/0/link/20220630_4541_01.pdf
東和薬品 有価証券報告書 2021年度
https://www.towayakuhin.co.jp/ir/library/pdf/statements/yuho66d.pdf
中外製薬 有価証券報告書 2021年度
https://www.chugai-pharm.co.jp/cont_file_dl.php?f=FILE_1_57.pdf&src=[%0],[%1]&rep=127,57
日本ケミファの福利厚生
日本ケミファの福利厚生は以下のようになっています。
賞与:年2回(7月、12月)4.5ヶ月(2021年度実績)賃金改定:年1回
手当:通勤手当、住宅手当、超過勤務手当など
社宅制度:あり(条件を満たした場合、借り上げ社宅もしくは埼玉県三郷市の社有社宅)
福利厚生:各種社会保険、従業員持株会、財形貯蓄制度、退職年金制度(確定給付企業年金、企業型確定拠出年金)、社員貸付制度、LTD制度、総合医療保険、共済会など
休日・休暇:完全週休2日制(土・日)、祝日、創立記念日(6/16)、夏期・年末年始休暇、有給休暇(初年度10日)、特別休暇、ボランティア休暇、育児休業、介護休業など
年間休日実績:126日(2020年度)
比較的整った福利厚生を用意していると言えます。
各種社会保険、退職年金などに加え、働けなくなった時のLTD制度があるのは嬉しいポイントです。
営業車はリースと借上の両方があり、借上車の場合は月3万の補助で私有車を営業車として使用します。パソコン、携帯電話も1人ずつに貸与されるため、設備も問題はなさそうです。製薬会社につきものの人事異動は、5年程度の間隔が多く、比較的腰を据えて働くことが可能です。
女性の産休育休は、復職後も原則として原職または原職相当職に配属されるように会社が配慮しています。
女性MRの育休復帰は難しいが、内勤の女性はテレワークも導入されて働きやすいという口コミがありました。
参考;日本ケミファ新卒採用 薬理研究より
https://www.chemiphar.co.jp/employment/fresh/fresh04.html
参考:オープンワーク 日本ケミファ 女性の働きやすさより
https://www.vorkers.com/company_answer.php?m_id=a0910000000Fr3W&q_no=5
薬剤師が転職を考え始めたら
薬剤師が転職を考え始めたら、薬剤師特化型の転職エージェントを利用すべきです。
薬剤師が企業に転職するのは狭き門と言えます。
今回ご紹介した日本ケミファは後発品メーカーで、新薬を多く創出する製薬会社よりはやや転職しやすいですが、それでも完成度の高い応募書類や面接対策が必要です。
内定を得るためには企業を深く分析し、自分の強みを企業にアピールできるような履歴書が必要となります。
薬剤師特化型の転職エージェントは、総合型の転職エージェントよりも薬剤師の専門性に詳しく、強みをより引き出すことが可能です。
薬剤師特化型エージェントは登録、紹介、相談全て無料で利用でき、エージェントが無理に転職を勧めることもありません。
転職を考え始めたら、まず薬剤師特化型の転職エージェントに登録しましょう。
おすすめの薬剤師特化型転職エージェント
ここからはおすすめの薬剤師特化型転職エージェントを紹介します。
セルワーク 薬剤師
セルワーク薬剤師は、全国最大級の公開求人を掲載している転職エージェントです。
求人ごとに給与や詳しい情報が出ている為、検索しやすく、自分で情報を集める時も非常に役に立ちます。
特に求人数の少ない企業への転職を狙うときは、求人件数の多さが頼りになるでしょう。
マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、全国各地に支店のある転職エージェントです。
担当コンサルタントと顔を合わせて面談する事に力を入れているため、しっかりと顔を見て相談したい人におすすめです。
ファーマキャリア
ファーマキャリアはコンサルタント1人が担当する薬剤師の人数を限定し、手厚いサービスを提供している転職エージェントです。
求人票を、より条件が合うように交渉してから提示してくれる特徴があります。
ファルマスタッフ
ファルマスタッフは大手調剤薬局「日本調剤」グループの転職エージェントです。
薬剤師専門で22年の積み重ねたノウハウが自慢で、全国各地の支店での面談にも力を入れています。
コンサルタントが親身になってくれると評判です。
まとめ
日本ケミファがやばいかというと、そんなことはないと言えます。
勤務地や条件などが合えば、良い転職先と言えるでしょう。
日本ケミファは先発品とジェネリック医薬品、臨床検査機器などの広い範囲で医療を支えており、ウラリットUを長く販売したノウハウを生かした、アルカリ化療法の新薬や幅広い展開に期待が持てる企業です。
グローバル社会への適応のためベトナム、中国、中東及びアフリカへの展開を進めており、今後の活躍が期待されます。
日本ケミファへの転職を検討する際は、薬剤師専門の転職エージェントを利用し、十分な情報収集と完成度の高い応募書類を作成する事をおすすめします。
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