住友ファーマはやばいの?評判や口コミを紹介!
「住友ファーマ」という製薬会社、この名前にはまだ耳馴染みがないかもしれません。
2022年4月、大日本住友製薬が住友ファーマに名前を変えました。
住友ファーマは、製薬企業の中で国内売上高トップ10に入り、北米を中心に海外でも積極的な事業をおこなっているグローバル医薬品企業です。
この住友ファーマに転職したい、興味があるという方もいらっしゃるでしょう。
ネット上の評判を見てみると、良い評判から悪い評判まで、さまざまな情報が得られます。
中には「やばい」という表現を見ることもあります。
ここでは、住友ファーマに関して、「やばい」という情報の信憑性や、さまざまな口コミ情報の内容を確認していきます。
(参照:https://www.openwork.jp/company.php?m_id=a0910000000Fr3A)
良い評判・口コミ
住友ファーマに関する良い評判には、「若手のうちから大きな仕事を任せてもらえる」「チャンスを与えてくれる」という声が見られました。
住友ファーマの経営理念の中には「社員自らの可能性と創造性を伸ばし、その能力を発揮することができる機会を提供していく」というものがあります。
この理念の通り、「自ら成長しようとする人を支援するプログラム」と人材育成プログラムも充実しています。
また、「福利厚生が充実している」「給与に不満がない」といった声も多いです。
福利厚生の制度は、内容が充実していることと共に、利用のしやすさもあるようです。
給与はもともと高水準ではありますが、手厚い住宅手当などで出費が抑えられ、より生活に余裕が出やすいという実態もあるようです。
悪い評判・口コミ
一方、住友ファーマで聞かれる悪い評判は、ほとんどが「将来性」という声でした。
「新薬の開発がうまくいっておらず、今後に不安がある」という声は多いです。
実際、開発を進めていた抗がん剤の臨床試験中止、現在の主要製品の特許切れが見えている状況など近年明るい話題が少ないのは事実です。
住友ファーマの事業内容
ここで住友ファーマの事業内容について見てみましょう。
医薬品事業
製薬企業である住友ファーマの医薬品事業は大きく分けると、「研究・開発」と「MRを中心とする医薬品情報の提供・収集」事業です。
それぞれの事業において、重点領域を設定しています。
研究開発部門では、「精神神経領域」「がん領域」「再生・細胞医薬分野」の3つを研究重点領域としています。
また、日本国内での医療情報の提供・収集活動の事業では、「精神神経領域」「糖尿病領域」「希少疾病領域」の3つの領域を重点領域としています。
会社として特に力を入れる「精神神経領域」は「アンメットメディカルニーズ」が高いと言われます。
アンメットメディカルニーズとは、いまだ有効な治療薬・治療法がない疾患に対する医療ニーズのことを指します。
実際、精神神経領域の疾患には、アルツハイマー病や難治性てんかん・統合失調症など、治療法が確立されず、新薬の開発を待つ疾患は多いです。
この精神神経領域で多くの医薬品を研究開発し、実績を持つことは住友ファーマの大きな特徴であり、強みです。
また、日本国内だけでなく、アメリカ・中国にもグループ会社を設立し、医薬品の研究開発・販売を行っています。
その他事業
製薬企業である住友ファーマですが、医薬品以外を扱う事業も展開しています。
「食品素材・化成品事業」と「動物用医薬品事業」をそれぞれ子会社にて行っています。
住友ファーマの過去5年の平均年収は891万
住友ファーマの過去5年の平均年収は891万円です。
22年3月期は902万円であり、ここ5年はほぼ横ばいで推移しています。
給与水準の高い製薬企業の中では、トップ企業は平均年収が1,000万円を超えるケースもあります。
住友ファーマは約900万円とトップまではいかないものの、製薬企業の中でも高いと言える給与レベルを維持しています。
年収は基本給・その他手当に賞与からなり、「賞与」は業績に連動するため、会社の経営状況によって変化します。
今後もこの高い給与水準を維持するためには、業績の維持が必要と言えます。
しかし、今後の住友ファーマに関しては、心配な情報があります。
2023年には主力製品である非定型抗精神病薬「ラツーダ」の特許が切れる見込みです。
このラツーダは、北米を中心に、2021年度には連結売上収益の約1/3をに相当する2,000億円以上を売り上げています。
特許が切れると同時に、他社から後発品が発売されることは間違いない状況であり、ラツーダの売上は減ることが予想されています。
現在臨床試験が進む開発中の医薬品も何種類かありますが、これらが新薬としての承認が取れるかどうかが、今後の経営状況に大きく影響すると言えそうです。
住友ファーマの福利厚生
住友ファーマの福利厚生には「カフェテリアプラン」が採用されています。
カフェテリアプランとは、社員に一定額の補助金(ポイント)を支給し、社員はその支給されたポイントの範囲内で自分の希望する福利厚生メニューを選択・利用できるというシステムです。
選択できる内容としては
- 保育園・託児施設利用補助
- 人間ドック補助(本人・家族)
- 通信教育費・資格取得費用補助
などがあります。
社員が主体的に選択できるという自由度の高さから、満足度が高まりやすいシステムです。
また、休暇制度には一般的な有給休暇はもちろん、結婚・配偶者の出産時などの休暇、勤続5年以上の社員に対し、35歳から5年ごとに付与する「リフレッシュ休暇」もあります。
口コミにおいても、福利厚生に関しては、良い評判が多く聞かれます。
住友ファーマの福利厚生は、社員の生活サポートとして充実していると言えるでしょう。
住友ファーマのワークライフバランス
口コミにおいて、「ワークライフバランスがとりやすい」と評判の住友ファーマですが、どのような制度があるのか見てみましょう。
在宅勤務制度の拡大
2016年より育児・介護従事者の就業支援を目的とし、「在宅勤務制度」が導入されています。
2017年10月には、育児・介護事業者以外にも対象者を拡大しています。
2020年ごろからのコロナ禍において、在宅ワーク・テレワークの制度を整えた企業も多くありました。
住友ファーマはそれより前の時点で制度を作り、拡大していたことがわかります。
時差出勤
仕事の状況に合わせ各自で始業時間を選択する、「時差出勤」制度があります。
生産性の向上、ワークライフバランスの充実を図ることを目的としています。
MR地域選択制度
結婚後の2年間や育児期間中などライフスタイルの変化が多いタイミングのMRを対象に、希望により勤務地を限定できる制度です。
配偶者との同居・子育て支援を受けられる場所での生活など、理想とする生活環境を整えるための配慮といえるでしょう。
育児休業
住友ファーマは男性の育休取得が進んでおり、育児をするパパを対象とした休暇制度「育パパ休暇」の取得も推進されています。
育パパ休暇は、子どもが1歳に達するまでの期間に5日間の休暇を取得する制度です。
取得率は95%を超え、100%を目指しています。
薬剤師が転職を考え始めたら
薬剤師が転職を考え始めたら、薬剤師特化型の転職エージェントを利用しましょう。
「企業転職」を希望する場合、ひとりでは求人情報を集めることが難しいかもしれません。
企業の中途求人は、求人情報自体が少なく、また、転職エージェントに登録している方しか見ることができない非公開求人として募集されるケースもあるためです。
また、企業転職では面接対策も重要です。
転職のノウハウ・経験を持ったアドバイザーのアドバイスも受け、事前の準備を進めることで成功に近づくことができるでしょう。
転職活動には、思った以上に時間や労力がかかります。
薬剤師として企業転職を目指す人はもちろん、ほかの職種を目指す人も、より効率的な転職活動をするために、薬剤師特化型の転職エージェントの利用をおすすめします。
おすすめの薬剤師特化型転職エージェント
おすすめの薬剤師特化型転職エージェントをご紹介します。
薬剤師向けの転職エージェントといっても、それぞれに特徴・強みがあります。
自分のニーズにあった転職エージェントに登録することが、スムーズな転職活動につながります。
どのような転職エージェントがあるのか見てみましょう。
セルワーク 薬剤師
セルワーク薬剤師は全国約9万件の公開求人情報を掲載しています。
「勤務地」「職種」「雇用形態」の選択肢から、求人情報を絞り込み、希望の求人情報を検索することが可能です。
アドバイザーへの無料相談・非公開求人情報など薬剤師特化型の転職エージェントの強みもしっかりあるので、どこに登録しようか悩む際には、登録してみてはいかがでしょうか。
マイナビ薬剤師
転職エージェント大手のマイナビグループが運営する薬剤師特化型転職エージェントです。
大手ならではの豊富な経験があり、さまざまな種類の求人情報を数多く持っています。
また、全国に14の拠点を持ち、地方でも手厚いサービスが受けられることも強みです。
多くの求人情報を比較・検討したい方にはおすすめです。
ファーマキャリア
転職希望者の希望に合う求人情報をオーダーメイドで作成するよう、企業側との交渉をしてくれる「オーダーメイド求人」をウリとしています。
アドバイザー一人あたりの受け持つ薬剤師数を少なく設定し、一人ずつ手厚いフォローができる体制をとっています。
アドバイザーに相談しながら、転職活動を進めたい人は、登録してみてはいかがでしょうか。
ファルマスタッフ
調剤薬局大手の「日本調剤」が運営する薬剤師転職エージェントです。
日本調剤のノウハウもあり、調剤薬局の求人情報を豊富に持っている他、派遣求人を多く持っていることが特徴です。
教育・研修プログラムがあり、転職活動中に勉強したい方にもおすすめです。
まとめ
住友ファーマがやばいという声に対して、さまざまな情報を見てみました。
近年の動向を見てみると、2021年に抗がん剤の開発中止、2023年にはラツーダの特許切れと、経営への影響が考えられる心配なニュースが出ていることは事実です。
しかし、もともとの強みである精神神経領域での研究開発、再生医療への注力など、今後に期待が持てる内容も十分あります。
若手からのチャレンジを後押ししてくれる社風に惹かれる方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
企業転職を目指す方は薬剤師特化型の転職エージェントへの登録をおすすめします。
数少ない企業求人情報、非公開求人情報を逃さないためには、転職エージェントの登録が必須です。
また、面接対策などの事前準備には、アドバイザーのアドバイスも有用でしょう。
理想の転職を叶えるために、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
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