女性薬剤師ってどのくらい稼げるの？
薬剤師という職種は一般的に年収が高く、男女の格差がほとんどないことが特徴としてあげられます。
資格を活かして復職するにはとても有力な選択肢の1つとなるでしょう。
女性薬剤師はいったいどのくらい稼げるのかを具体的にみていきましょう。
女性薬剤師の平均年収
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、女性薬剤師の年収の平均は約542.6万円となっています。
一方で男性薬剤師の年収の平均は約635.3万円となっています。
年代別に見ていくと以下の通りになります。
薬剤師の年収
| 平均 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60〜64歳 | |
| 男性(万円) | 635.3 | 460.4 | 622.8 | 713.1 | 747.3 | 630.8 |
| 女性(万円) | 542.6 | 409.6 | 535.2 | 588.4 | 625.9 | 565.1 |
（きまって支給する現金給与額×12＋年間賞与その他特別給与額で計算）
一般職に比べると、全体的に高水準であるといえます。
女性薬剤師が年収アップを狙うためには？
女性薬剤師が年収アップを狙うためにはどのような選択肢があるのかを見ていきましょう。
まずは、雇用形態の見直しがあげられるでしょう。
パートタイムからフルタイム、契約社員から正社員などと労働時間が長くなることで年収アップにつながります。
正社員になった場合には、ボーナスの支給など様々な福利厚生がプラスされます。
次に、昇給・昇進による年収アップも考えられるでしょう。
通常は勤続年数が長くなっていくとともに基本給などが上がっていきます。
管理職となれば役職手当も支給されるため、年収アップになります。
しかし、この方法では年収アップにつながるまで時間がかかってしまうことが懸念点です。
最後に、転職による年収アップがあげられます。
収入や昇給のスピード感は企業によって異なってくるため、しっかりとリサーチして転職すると年収アップを狙うことができます。
女性薬剤師の特有の悩み
厚生労働省「令和2年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、現在の薬剤師の数は321,982人で男性が124,242人(38.6%)、女性が198,740人(61.4%)と、男女比としては女性薬剤師のほうが多いのが現状です。
そんな女性薬剤師に特有の悩みとはいったい何なのでしょうか？
人間関係の悩み
まず第一に人間関係の悩みがあげられます。
女性のほうが多い薬剤師の中でも、特に調剤薬局や病院では女性の比率が高くなる傾向にあります。
すでにグループができていると会話に入っていけなくなってしまったり、高圧的な上司がいたりなど、どの職場でも悩みの種になるのが人間関係です。
男性に比べて昇給が難しく、年収が上がりにくい
次に、男性と比較すると昇給が難しく、年収アップが難しいという悩みもあげられます。
もともと男女問わず高水準の年収であることに加え、もともと女性比率が高い薬剤師業界では管理職などキャリアアップしている女性は少なくないと思います。
しかし、身近にいる男性薬剤師と比較すると昇給・昇格が難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。
女性は産休・育休を取得するため職場の人手不足
ライフイベントである出産・育児に関わる休暇を取得するため、職場の人手不足が問題になることもあります。
企業側にとっては妊娠の報告を受けてから産休に入るまでの短い期間で人員繰りをしなければならないため、苦労するケースも少なくないです。
女性薬剤師のメリットとは？
さまざまな悩みもある女性薬剤師ですが、もちろんメリットや強みがたくさんあります。
柔軟な働き方が可能
薬剤師という資格を活かして働くことができるため、柔軟な働き方をすることができます。
子育てをしながら時短で働いたり正社員だけでなく、契約社員、派遣社員、パートなど雇用形態を変えながら働くことが可能です。
いずれにしても一般労働者と比較すると好待遇で働いていくことができるでしょう。
再就職がしやすい環境
出産や育児、介護などをはじめとするライフイベントによって退職した場合でも、再就職がしやすい環境にあるということがメリットの1つです。
同じ企業への復職も歓迎されるケースも多いですし、求人サイトでは好待遇の有効求人数も多く、企業によっては友人や知人を紹介してもらうリファラル採用を取り入れていたりと、再就職もしやすい環境であると言えます。
女性患者から相談されやすく喜ばれやすい
女性ならではの悩みをもった患者から打ち明けにくかった悩みを相談してもらいやすく、喜ばれることがあるのも女性薬剤師の強みでしょう。
医師は男性割合が多いため、診察時に話しにくかったことを女性薬剤師に相談するというケースが少なくないです。
特に産婦人科や小児科の近くの薬局などでは親身になって相談に乗れる女性薬剤師の強みが発揮されやすいでしょう。
配偶者の転勤があっても仕事を続けやすい
女性がやむなく退職する事情の1つとして配偶者の転勤があげられます。
このようなケースでも多店舗展開をしている母体の大きい会社などに務めている場合には、退職せずに店舗を異動して働き続けることが可能です。
企業側からしてもキャリアのある薬剤師を放出せずに済むため、協力的になってくれるでしょう。
店舗の異動であれば細部が異なることはありえますが、根幹のシステムや就業規則などは変わらずに働き続けることができます。
女性薬剤師が理想のキャリアを描くには？
ここ数年で、ライフステージが変化してもキャリアを継続していく女性が増えています。
その中で、今後のキャリアをどのように作っていくかを悩んでいる方も少なくないでしょう。
女性薬剤師の場合、理想のキャリアをどのように描いていけばよいのかを考えていきましょう。
今後のなりたい自分像を考える
まず、理想のキャリアを描いていくうえで、今後どのようになりたいのかという自分像を考えておく必要があります。
管理職や専門性の高い仕事といったやりがいのある仕事をバリバリやっていきたいのか、はたまた新たな取り組みをおこなっていきたいのか、家庭をもってライフイベントを充実させるために休みのとりやすい働き方をしていきたいのか、など自分のなりたい将来像をしっかりと考えてゴール・目標を明確にしておくのが重要でしょう。
目標を達成するための手段を考える
目標を明確にすることができたら、その目標を達成するための手だてを考えていきましょう。
【正社員の場合】どういうキャリアをつみたいのか？
たとえば正社員として働いていく場合、どのようなキャリアをつんでいきたいのかということを考える必要があります。
管理薬剤師やエリアマネージャーなどの管理職になりたいのか、がん専門薬剤師など専門性を高めてスペシャリストとして働いていきたいのか、かかりつけ薬剤師・薬局となり地域に根差した患者と深く関わっていく薬剤師になりたいのかなど、様々な将来像があります。
それぞれが描いているキャリアによって、同じ環境で働いていっても達成できるのか、働き方・働く環境を変えていくべきなのかを考えていくことになります。
【パートの場合】パートで働く理由とは？
パートで働いていく場合には「なぜ正社員ではなく、パートという働き方を選択しているのか」ということを意識すべきです。
収入面や福利厚生などの面では正社員のほうが優遇されます。
そんな中でパートで働いていくことを選択するためには、理由を明確にしておくことが大事です。
たとえば、子供の学校行事など家庭の時間をしっかりと確保するためにパートで働いていくというケースがあると思います。この場合は目的・将来像と働く手段がマッチしていると言えます。
このように「仕事以外のライフイベントを重視する」という自分像の軸をもっておくことで、それを達成するための手段を考えやすくなります。
中間目標を決定する
理想のキャリアとして長期目標を立てますが、その道のりのなかで長期目標を達成するために必要な中間目標を設定しておくことも重要です。
中間目標を決定するメリットとして、複雑な過程をたどる長期目標を達成する道のりの中でいくつかの小さな目標に分けて達成しやすくすることや、成功にいたるまでの長い過程のなかでモチベーションを保つ役割を果たすことがあげられます。
小さな成功体験を積み重ねることで最終的に理想のキャリアを積んでいくことにつながっていきます。
ライフスタイルの変化に合わせてアップデートしていく
一度決めた理想のキャリアに一生こだわり続ける必要はありません。
管理職でバリバリ働いていきたいと思っていた人でも、家庭ができるなどライフスタイルがかわることで優先順位などは移り変わっていくことが自然なことです。
ライフスタイルの変化に合わせて理想のキャリアをアップデートしていくことが必要です。
年代ごとで女性の転職事情は変化する？
年代ごとでライフステージがガラッと変化していく女性ですが、年代ごとで転職事情も変わっていくのでしょうか？
20代女性薬剤師の転職事情
20代のなかでもいわゆる「第二新卒」なのかどうかによっても転職事情が変わってきます。
第二新卒とは、新卒で企業に就職した人のうち、おおむね3年以内の経験が浅いうちに転職する人を示します。薬剤師の場合だと、6年制の薬学部を卒業後のため、26,7歳くらいの方が第二新卒に当たることが多いです。
第二新卒の場合にはある程度のビジネスマナーと薬剤師としての経験があるものとして新卒を採用するよりもコストや手間がかかりにくいという点では需要があります。
この期間の間であれば未経験の業種でも転職がしやすいため、新しい業種にチャレンジしたい場合にはうってつけの期間になると言えます。
一社目で自分にマッチしなかった部分を解消しやすいのもメリットの1つですが短期離職になるため、退職理由を深堀されるケースが多いため、自身の考えを整理して誠実に伝えることが重要です。
第二新卒に該当しない20代後半の方には転職の際に経験やスキルといった即戦力として働ける強みが求められます。一般的な企業であれば結婚や出産などのライフイベントを控えている20代後半の女性の場合には転職で不利になってしまうケースもありますが、女性の比率が高い薬剤師業界では不利になりにくいといえます。
どちらにしても20代のうちであれば求人数は多いため、自分の条件にあった求人を見つけやすいでしょう。
30代女性薬剤師の転職事情
30代の女性薬剤師には、20代後半よりもさらに薬剤師としての経験値が求められるでしょう。
管理職につくことも視野に入る年代でもありつつ、晩婚化が進みつつある現代では20代よりも30代のほうが結婚・出産・育児などによるライフスタイルの変化のために転職を考える人も増えていきます。
30代であれば、40代・50代と比較して求人数も多く、自分の条件にあった職場を選びやすいでしょう。正社員やパート・派遣など働き方も幅広いです。
40代・50代女性薬剤師の転職事情
40代・50代の女性薬剤師では、20代や30代と比較してしまうと求人数が減ってしまいますが、転職自体は可能です。
しかし、対象の求人数自体が減ってしまうことに相関して希望条件に沿った求人数も減ってしまうため、折り合いをつけることが必要です。
子育てがひと段落してライフステージが変化した方であれば、子供の学校行事や病気で急な欠勤となることがへったり、時短で働いている方とかぶらない時間に勤務することができるのであれば重宝されることでしょう。
また、正社員の求人よりもパートやアルバイトの求人が多くなる傾向にあります。
雇用形態にこだわりすぎなければ転職先の選択肢は広がるでしょう。
女性薬剤師が転職後に後悔する理由
せっかく転職をしたのに、転職後に後悔してしまう女性薬剤師が少なくありません。
どのような理由で転職後に後悔してしまったのかをチェックしていきましょう。
やりがいのない職場だった
自分が思っていたよりもやりがいのない職場だったという理由で後悔を感じる方もいます。
例えば、調剤併設のドラッグストアに転職し調剤業務と市販薬の販売、健康相談などをやっていくぞと思っていたのに、品出しや商品陳列・レジ打ちなどの業務をメインにやらされてしまうといったケースなどがあげられます。
育児に理解のない職場だった
育児に理解がなく、休暇などをとりにくい環境だったという後悔をするケースもあります。
企業としてそのような風潮であれば、下調べをしっかりとすることで回避できるでしょう。
しかし、企業としては育児などのライフイベントに理解がある制度を準備していても、店舗の上司・管理者の理解度が低く、思っていたよりも休みが取れなかったり、働きにくさを感じて後悔したりというケースがあります。
産休や育休の取得実績や、託児所の有無などを確認して育児に対する理解度を確認するとよいかもしれません。
人間関係が悪く働きにくい職場だった
職場の人間関係は事前に把握することが難しく「せっかく転職したのに働きにくかった」と後悔につながりやすい事項の1つといえます。
このような事態を予防するためには情報収集をしっかりと行い、店舗見学なども経験し実際に職場を見てみることが重要です。
人間関係については転職理由としても多くあげられるものなのでしっかりと下調べするようにしましょう。
女性薬剤師が転職前に注意すべきこと
転職後に後悔してしまう方が一定数いることがわかりました。
転職後に後悔しないためにも、転職前にどのような点に気を付ければよいのかをチェックしていきましょう。
優先軸を決めておく
まず、自分自身がどのような条件を求めて転職するのか、その考えの根幹となる優先軸を決めておくことが重要です。たとえば「ライフワークバランスを求めて、休みを週2以上とりたい」など、これだけは絶対にゆずらないという軸を決めておくことで、転職後の後悔が少なくなるでしょう。
また、絶対的な条件があることによって転職先も絞りやすく、転職活動がおこないやすくなるともいえます。
育休・産休の制度の有無を確認
育休や産休などをはじめとする福利厚生の有無もしっかりと確認しておくことが大事です。
もしも現状として関係ないとしても、ライフスタイルの変化によって制度を利用することになるケースがあります。
実際に利用しなくても、休暇制度などをしっかりと整備されている企業であれば働く環境自体も整っていることが多い傾向にあるため、福利厚生なども転職前に確認すべきでしょう。
女性のキャリアアップが実現できる職場か
仕事内容が魅力的で転職したのは良いものの、女性の場合にはキャリアアップできないというケースもゼロとは言い切れません。
その企業の女性のキャリアモデルを確認したり、店舗を見学して実際に現場のスタッフの話を聞いたりすることで女性のキャリアアップが実現できるのかどうかをチェックしておきましょう。
家事と仕事を両立している薬剤師がいるか
実際に家事と仕事を両立し、バランスよく働くことのできている薬剤師がいるのかどうかを確認することで、実際に自分がその職場に入ったときにも同じように家事と仕事を両立していけるかどうかを判断しやすいです。
「思っていたより忙しくて仕事でいっぱいいっぱいになってしまった」などといったギャップが生まれにくくなるでしょう。
女性薬剤師におすすめな転職先
女性薬剤師が働きやすい転職先にはどのようなところがあるかをその強みと一緒に紹介していきます。
調剤薬局
調剤薬局は令和2年度の厚生労働省の調査によると約6万軒と、コンビニの店舗数よりも多いといわれています。そのため、希望する勤務地で転職先を探しやすいといえます。
多店舗展開をしている大手薬局であれば産休や育休などといった制度もしっかりと整備されていることが多く、教育制度も充実しており、ブランクがあって不安な方でも安心して復職しやすいでしょう。
また、土日祝が休日な場合も多く、時短勤務も受け入れてくれるケースが多いため、その時のライフスタイルにあった職場を探しやすいでしょう。
参考：https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000896856.pdf
託児施設のある職場
特に子育て中の方におすすめなのは、託児所がある職場です。
職場に託児所があれば、保育園・幼稚園に預けてから出勤する必要がないため、より長く勤務することも可能になったり、料金がかかってしまう延長保育などを使わなくて済んだりといったメリットがあります。
また、子供が病気などの場合にもすぐに迎えに行けるので、安心して働くことができるでしょう。
女性薬剤師転職成功のための5つのステップ
おすすめの転職先をチェックしたあとは、実際にどのような段階を踏んでいけば転職がうまくいくのかを5つのステップに分けて紹介していきます。
転職の際の優先軸を決める
まず、自分のなかで転職の際の優先軸を決めておきましょう。
優先軸があることで、数多ある求人から自分が求める条件の求人を見つけやすくなるでしょう。
事前にライフイベントに関する制度をチェックしておく
結婚・出産・育児などライフイベントに関する制度をチェックしましょう。
今は関係ないと思っていてもライフステージの変化によって利用することもありますし、このあたりの制度が整備されている企業であれば、従業員のことをしっかりと考えているということで働きやすい企業ではないかと推察できます。
良質な求人を集める
実際に、求人サイトや転職エージェントを利用して良質な求人を集めていきましょう。
求人を集める際に最初に決めた優先軸を意識して情報収集していきましょう。
ざっと見てよい求人を1つ見つけてもそれで終わりにせず、情報収集を続けて複数の求人を比較してみることも大事です。
人間関係や職場環境等が本当に自分とマッチしているのかを検討する
求人の情報を集めたら、人間関係や職場環境などが実際に自分にマッチしているのかを検討しましょう。検
討のためには、店舗見学をおこなって実際に人間関係がどうなのか、職場の雰囲気や環境はどうなのかをチェックするとよいでしょう。
転職を成功させるためにはデータだけで判断するのではなく、実際に足を運んでみることも重要です。
選考前の入念な準備を怠らない
人間関係や職場環境などもばっちりな求人を見つけた後は、しっかりと選考の準備をおこないましょう。
せっかく好条件の求人を見つけたとしても、選考で落ちてしまっては元も子もありません。
履歴書や面接対策などできる限りの努力をして選考の準備をおこないましょう。
スムーズに転職を行うなら転職サイトを活用する
転職成功のための5つのステップを確認しました。
しかし、これらを一人で完璧におこなうことはなかなか難しい点もあるかもしれません。
難しいと感じた方は、スムーズに転職をおこなうためにも転職サイトを活用してみるのがよいでしょう。
転職サイトを利用する際のポイント
スムーズに転職をおこなうために強力な助っ人となる転職サイト。
しかし、転職サイトを利用する上で押さえておかなければいけないポイントがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スカウトの場合、二週間に一回は連絡を入れる
転職サイトに登録した経歴やスキルと、企業が求める採用条件がマッチした場合に、転職サイト・企業側からスカウトメールが届くことがあります。
スカウトメールは返信期間が決まっていることが多いです。
転職サイトによって異なりますが、平均して2週間以内となっているところがほとんどです。
多くの場合、スカウトメールに有効期限が記載されているため、基本的には期限内に返信するようにしましょう。
レスポンスが早ければ本気度が高いということもアピールできるため、気になった企業などがあれば早めの返信を心がけましょう。
担当コンサルタントを厳しい目で評価する
転職サイトに登録すると、担当のコンサルタントがつくことがあります。
親身になって相談に乗ってくれる頼もしい存在ですが、「この人が良いと言ってるから良い求人なんだろう」などと過信しすぎてはいけません。
コンサルタントの意見を取り入れるのも大事ですが、最終的には自身で判断していくことが重要です。
頼るべきところは頼って、自分で決めるべきところは自分で決めるようにメリハリをつけるようにしましょう。
経歴やスキルに嘘をつかない
良い求人をゲットしたくて、経歴やスキルをごまかすのは当然ながらご法度です。
経歴詐称が発覚した場合、そのサイトから退会させられたり、転職サイト経由で企業から内定が出ても、発覚した時点で内定を取り消されたり、すでに入社していた場合には解雇される可能性が高くなったりとデメリットだらけです。
面談の段階での発覚や雇用保険の被保険者証や年金手帳・源泉徴収票等から発覚もあれば、前職の同僚など知人からばれてしまったりなど、さまざまな場面で経歴詐称が発覚するため、絶対に経歴やスキルに嘘はつかないようにしましょう。
転職時期は最短可能日程で伝えておく
転職時期は最短可能日程で伝えておくようにしましょう。自身の希望入社日にも「最短可能日程」と「希望入社日」があると思います。
たとえば、引継ぎや有給消化を最短にすると1か月後に入社可能(最短可能日程)だが、できればゆとりを持って引継ぎをおこないつつ有給も全て消化して2か月後の入社を希望(希望入社日)という流れです。
企業側も社内の規定の遵守や社内への説明・調整が必要になるため、折り合いをつけることが重要です。
推薦文は必ず自分で確認する
転職サイトから企業応募する際に推薦文を作成して企業に出してくれていることがあります。
その推薦文は必ず自分で確認するようにしましょう。
たとえば、面接のときに推薦文と相違があると、企業からの印象が悪くなってしまう可能性があります。
このようなことを防ぐためにも推薦文の確認は必ずおこないましょう。
また、推薦文は担当コンサルタントに依頼すると確認することができます。
自分の魅力を客観的な観点から知ることができるので、自己分析にも役立ちます。
同じ求人に複数の転職サイトから応募しない
同じ求人に複数の転職サイトから応募してしまうことは、「二重応募」といわれ、絶対におこなってはいけない行為の1つです。
転職サイトは転職が成立したら求人を出している企業からサイトに紹介料が支払われる仕組みとなっており、求
人を出している企業にも迷惑がかかる上にエージェント間のトラブル調整で採用が滞ってしまうことになります。
それに加え、求人企業から「二重応募をしてきたということは自己管理ができていないのではないか」などという感じで悪い印象を与えてしまうことになります。
紹介された会社の実態をクチコミサイトで調査しておく
紹介された会社の実態を転職サイト以外のクチコミサイトなどで調査しておくことも大事です。
転職サイトは転職が成立したら企業から報酬が支払われるという側面があるため、転職サイトや担当コンサルタントの意見を鵜呑みにするのではなく、自分自身でもさまざまな視点から情報収集をおこない、調査することが重要です。
さまざまな方法で事前に調査しておくことで、自分自身が納得のいく転職につながります。
転職サイトってどんな流れで内定まで進むの？
転職サイトを活用するためのポイントを整理しました。
次は、実際にどのような流れで内定まで進んでいくのかを確認してイメージをつけていきましょう。
公式サイトから会員登録をする
まず、公式サイトから会員登録をおこないましょう。
会員登録をしなくても転職サイトに掲載されている求人自体は見ることができます。
しかし、実際に求人に応募したり、スカウトメールをもらったり、スケジュール管理機能を使ったりするためには会員登録が必要となります。
担当コンサルタントからの連絡を待つ
登録が完了したら、担当コンサルタントから連絡が来ます。
サイトによってメールや電話など連絡方法は様々です。
キャリアカウンセリングが行われる
連絡がきたあとはキャリアカウンセリングがおこなわれます。
どのような転職先を希望しているのか、どのような経歴・スキルを持っているのか、資格は持っているのかなど詳しくカウンセリングがおこなわれます。
推薦文にも関わってくる重要な作業のため、真摯に取り組むようにしましょう。
求人紹介を受け決定する
カウンセリングの内容をもとに担当コンサルタントが条件に適した求人を探して、紹介してくれます。
条件にあった求人が複数紹介されることが多いので、もらった条件を確認したり、企業のことについて自らクチコミサイトで調査してみたりして、どの求人にするかを決定します。
履歴書・職務経歴書の添削が行われる
どの求人にするのか目星をつけた後は、企業に出す履歴書・職務経歴書を作成します。
サービスの一環として履歴書の添削を受けることができることが多いので、自身で作成した後に担当コンサルタントに履歴書・職務経歴書を添削してもらいましょう。
プロに添削してもらった履歴書を活用することで転職の成功率アップにつながります。
決定した求人に応募する
履歴書・職務経歴書の準備ができたら、決定した求人に応募することになります。
履歴書や担当コンサルタントからの推薦文などが企業に提出されて、応募完了となります。
これをもとに企業側の書類による一次選考が始まるようなイメージです。
面接対策を行う
応募ができたら、のちに待っている面接対策をおこなうことになるでしょう。
ひとりで転職活動をしている場合には面接対策をおこなうことが難しいですが、転職サイトを活用している場合には、面接対策もサービスの一つとしておこなっていることがあります。
転職の際に高いハードルの1つとなる面接をしっかりと対策できるのは、転職の成功率をあげられるとても強い武器になるでしょう。
企業との面接を実施する
面接対策をしっかりとおこなった後はついに企業との面接本番です。
企業研究などもしっかりおこなって万全の体制で面接に臨みましょう。
内定・退職サポートを受ける
見事、面接を乗り越えて合格した場合には、内定を受けます。
この際にまだ前の職場に在職している場合には退職サポートもおこなってくれるサイトが多いです。
「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで退職の際もしっかりと最後まで真摯に取り組みましょう。
薬剤師業界も意外と狭い世界ではあるのでまわりまわって自分が不利益を被らないようにしましょう。
おすすめの転職サイト３選
最後に、おすすめの転職サイトを3つ厳選しましたので、紹介させていただきます。
転職サイト選びの参考にしてもらえるとうれしいです。
セルワーク薬剤師
セルワーク薬剤師は90,000件以上の求人件数を誇る薬剤師のための転職・就職支援サービスです。
「求職者の方の希望に寄り添った提案」を心がけているので、利益重視で希望とかけ離れた条件の求人をごり押ししません。
もし入社後に「入社前に聞いていたことと違う」と感じられた場合、アドバイザーにご相談いただければ求職者様に代わりアドバイザーが就職先にお伝えするなど、アフターフォローも行っておりますので安心して相談いただけます。
②薬キャリ
薬キャリは、「m3.com」を運営しているエムスリーグループの転職サイトであり、独自のネットワークを活かした求人が多数あります。
地域専任のコンサルタント制で対応しているとのことで大手から地域密着型の薬局まで網羅しています。
需要が高まっている20代、30代の正社員薬剤師の転職サポートにも力を入れているサイトです。
③マイナビ薬剤師
調剤薬局、ドラッグストアの求人数は日本最大級の転職サイトがマイナビ薬剤師です。
マイナビ薬剤師はサポートが丁寧なことに定評があります。
転職の中でハードルとなる履歴書の添削や面接の同行などもおこなってくれるため、転職の成功率アップが期待できます。
手厚いサポートがそろっているので、転職が初めての方にはとてもおすすめの転職サイトの1つです。
まとめ
- 女性薬剤師は今や医療業界でなくてはならない存在であるため、復職向けの職業です
- 理想のキャリアを描くために、自分の今後の目標をもち、実現のために「今どのような働き方をすべきか」を常に思考し続けましょう
- 転職に失敗しないためには、ライフステージに合った職場を検討することが大切です
- 転職をスムーズに進めるためにも、転職サイトを活用し、効率的に賢く転職活動を成功させましょう！
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