東京で働く薬剤師の年収は?東京へ転職するポイントも解説!

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東京都で働く薬剤師の平均年収は594.3万円!

日本の首都であり、様々な最新情報や流行が集中する東京都。
そんな東京都で働きたいと思う人は多く、薬剤師も例外ではありません。

では東京都で働く薬剤師の平均年収はどれくらいなのでしょうか?

結論から言うと2022年度のデータでは東京都で働く薬剤師の平均年収は594.3万円で、全国の薬剤師平均収入ランキングでは第20位とのことです。

平均年収(万円)平均年齢 (歳)          月間勤務時間(時間)
全国580.541.1174
東京都594.340.0168

全国の薬剤師平均年収が580.5万円なので、全国平均に比べると13.8万円高いという結果でした。

東京都の平均年齢は40.0歳であり、全国の平均年齢が41.1歳です。
また、東京都の月間勤務時間は全国平均と比べると6時間程少ないです。

数値参考:マイナビ薬剤師

東京都で働く薬剤師の年収と全国平均・関東圏で働く薬剤師の年収を比較

東京都で働く薬剤師の年収と、全国平均の薬剤師の年収、東京周辺である関東圏で働く薬剤師の年収を比較してみましょう。

都道府県都道府県ランキング平均年収(万円)
神奈川県11位583.3
茨城県12位580.7
東京都20位553.5
千葉県24位537.4
埼玉県35位521.1
栃木県36位520.6
群馬県43位483.4

数値参考:薬マニ

統計年度の違いで順位入れ替えが生じることはありますが、東京都で働く薬剤師の平均年収は関東圏の中では第3位でした。

前述の通り、東京都で働く薬剤師の年収は全国の薬剤師の平均年収と比較すると第20位です。
平均年齢・勤務時間等も考慮するのが望ましいですが、平均年収だけを見ると、日本の首都東京だからと言って年収も1位ではないということです。

東京都内での薬剤師地域別年収ランキング

順位平均年収(万円)
1位中野区522.2
2位江東区520.3
3位大田区518.5
4位港区513.2
5位葛飾区513.0

数値参考:薬マニ

東京都は特別区(23区)から多摩地域など広い地域で構成されています。そして23区外の方が平均年収は高いです。

23区の薬剤師平均年収はどの地区が高いかを見てみると、中野区が522.2万円で1位です。
東京23区でどうしても働きたい・働かなくてはならないという人ができるだけ高年収を狙うなら、中野区で仕事を探すのがおすすめです。

薬剤師が東京都に転職する際のポイント

薬剤師が東京都で転職する際に気を付けるべきポイントを解説していきます。

希望条件を明確にしておく

転職の成功には希望する条件を明確にしておくことが必要です。 

年収ももちろんですが、東京都は広く特別区から多摩地域や伊豆諸島等を含む島部も含まれており、どの地域で勤務したいかを考える必要があります。
勤務時間・自宅からの距離・休日・残業の有無など、希望する条件を列挙して譲れない条件はどれなのか含めて良く考えましょう。

条件を明確にするということは、自分がなぜ転職をするのかを明確にすることでもあります。
「なんとなく」で転職を繰り返さないためにも、転職したことで今後の自分にどのような影響を及ぼすか考えてみましょう。

スキル・経験を活かす

薬剤師にとってスキルや経験は欠かせません。

特にコミュニケーションスキルは重要です。
薬剤師で具体的なコミュニケーションスキルが必要になる場面は、患者さんと話をする時、医療従事者と話をする時、職員同士話をする時などです。
特に患者さんと話をすることで薬の飲み残しが無いか、しっかりと薬を飲めているか(コンプライアンス・アドヒアランス)を確認することで、患者さんが勘違いしていれば訂正できるし、服用が難しいなどの情報が得られれば医師にフィードバックし、必要に応じて薬剤師から積極的な処方提案なども考えられます。

そして経験も重要です。近年の調剤薬局は薬局で業務をするだけではなく、在宅医療などにも携わることが重要になってきています。
また自宅で最期を迎えたい患者さんもおり、終末期医療に関わる機会も増してきています。
その際に無菌製剤や麻薬の調剤の経験が求められることも少なくありません。

知識はもちろん重要ですが、終末期医療に限らず患者さんの尊厳を考えるなど、机上では学べない、一人一人の患者さんの「心」を考慮した経験も求められます。

東京都で働く薬剤師の年収がそこまで高くない理由

東京都で働く薬剤師の平均年収は第1位ではなく、全国的に見れば20位と中間くらいの位置づけであることがわかりましたが、なぜそうなるのかは明確な理由があります。

薬剤師が飽和気味

令和2年(2020年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況によると、薬局・医療施設に従事する人口 10 万対薬剤師数は全国平均198.6人で、東京都は234.9人です。

この数字からも分かるように、東京都では薬剤師が多く飽和状態であり、収入を高く設定しなくても薬剤師が集まる傾向にあります。

※人口 10 万対薬剤師数:人口 10 万人あたりの薬剤師数

数値参考 令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

薬学部が多い

東京都のキャンパスで薬学部生が学ぶ大学(以下、都の大学と記載)は全国薬学部106校のうち11校です。
以下の表は都の大学と、大学別の薬剤師国家試験合格者数(以下、合格者数と記載)です。

大学名合格者数(人)
東京大学15
北里大学232
慶応義塾大学150
昭和大学191
昭和薬科大学234
東京薬科大学401
星薬科大学261
明治薬科大学304
帝京大学304
帝京平成大学197
武蔵野大学108
都の大学の合格者数2397
薬剤師国家試験総合格者数9607

薬剤師国家試験総合格者数の約25%が東京都の大学出身で、そのまま東京に残ると言われています。
また、薬剤師国家試験受総験者数(以下、総受験者数と記載)と都の大学の薬剤師国家試験受験者数(以下、都の大学の国家試験受験者数と記載)は以下の通りです。

総受験者数(人)都の大学の国家試験受験者数(人)
141243100

受験者数も都の大学の国家試験受験者数が総受験者数の約22%を占めています。

数値参考 第107回薬剤師国家試験 大学別合格者数

社員への給与還元率が低い

東京で薬局を運営するには高額なコストがかかります。特に家賃や土地代が高く大きなコストになります。
さらに東京は地方に比べ物価が高く、物価も経営に大きな影響を与えるコストになります。

よって薬局の運営にかかるコストが地方よりも大きくなるため、薬剤師の給与を高めに出さない背景があるようです。

働く場所が多い

東京都は全国平均に比べて、人口 10 万対薬局数(以下、対10万薬局数と呼びます)が多いです。

令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計によると、

全国対10万薬局数198.6
東京都対10万薬局数234.9

と件数の差が出ています。特に東京都の区部では対10万薬局数は244.7と多めです。

地域の薬局数が少なければ患者さんは特定の薬局に集中して訪れ、薬局の収入もある程度まとまりますが、地域の薬局数が増えれば患者さんも様々な薬局に訪れるようになり、薬局の収入が分散します。

薬局は患者さんが行きたい薬局を自由に選ぶ権利があるので分散するのは仕方ないのですが、経営側としては出来る限り起こらない方がありがたい現象であり、結果として経営側が支出を抑えるため勤務薬剤師の収入も抑え気味になります。

※人口 10 万対薬局数:人口 10 万人あたりの薬局数

数値参考 医師・歯科医師・薬剤師統計 / 令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計 統計表

薬剤師の平均年齢が若い

東京の勤務薬剤師の平均年齢は、38.5歳と全国平均の39.4歳より若いです。
薬剤師も年齢に伴い年収が増えることが多く、若い薬剤師の多い東京はその影響が出ています。

数値参考 薬マニ

東京都の薬剤師の平均年収を業種別で比較

東京都の業種別・薬剤師の平均年収は下記となります。

施設平均年収(万円)
調剤薬局500万円
OTC併設薬局532万円
病院454万円
企業466万円
※平均年収は下限と上限の平均値を算出しています。

調剤薬局やOTC併設薬局の年収が高めの傾向があります。
どちらも求人数が多く、参入障壁は低めなので東京都で高年収を目指す場合はおすすめの職場となります。

数値参考 薬マニ

東京で薬剤師が高収入を狙うなら23区外がオススメな理由

東京は薬剤師の確保が比較的容易なことから地方よりも平均年収が低い傾向にありますが、若者の人口が減り高齢化している23区外であれば23区内よりも年収が高くなる傾向があります。

募集しているポジションや募集の緊急度によって異なるため一括りにすることはできませんが、東京都のなかでも23区内は人気が高いエリアなので、やはり高年収は出にくいですね。一方、多摩市など23区外であれば、多少年収は高くなる傾向があります。薬剤師一人ひとりのスキルや経験にもよりますが、同じポジションでも区内と区外では年収30~40万円程度変わるケースもあります。

引用元:薬キャリ職場ナビ

薬剤師が東京で働くメリット

東京は薬剤師の平均年収が低く、一見メリットは少ないかのように見えます。
しかし年収以外の部分に目を向けるとメリットもあり、それらは東京の薬剤師の人数が多い理由でもあると推測されます。

職場数が多いので転職の選択肢が豊富

1つ目のメリットは、なんといっても就職先が豊富な点です。

前述の通り、東京都は対10万人薬局数が全国平均を上回っています。
このことは職場数の多さを表しており、就職・転職の際に選択肢が多いことを表しています。

地方は職場の人間関係が上手くいかない場合、転職しようにも選択肢が少なく環境を変えることが難しいため非常に辛い思いをしてしまうことがあります。
東京であれば、職場の人間関係が上手くいかなくても環境を変えることが比較的容易というのは大きなメリットです。

最新の医療情報が手に入りやすい

東京都は日本最大の都市で製薬企業本社や大学・研究所の本部を置いている施設も多く、最新情報が集まりやすいです。
最新情報を知る医療従事者や、研究者本人から直接指導してもらえる機会は地方よりも恵まれていると言えます。

研修や勉強会の頻度が高い

東京都では薬剤師の研修や勉強会などが多くあるという点です。医療従事者のための研修会や勉強会などが頻繁に開催されています。
また今後、薬剤師がどのような業務が可能になるかなど試験的な最新の研修会を開いたりもしています。

近年は新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン研修会なども開催され、地方であってもインターネット環境が整っていれば自宅に居ながら研修会に出席出来たりと、最新の情報を手に入れる機会が増えています。
しかし現地の研修会はわからないことを質問をして、研修会が終わった時に他の出席者で詳しい方が回答や意見を教えてくれるなどのメリットがあります。

オンラインでの研修会は非常に便利ですが、現地の研修会はスイッチで電源を切るわけではないので、研修が終わった後も学べる空間のままというのが魅力です。

車が必要ない

東京都は地下鉄を含めた電車・バスなどあらゆる交通機関が発達しており、無理に車を持つ必要がありません

車には維持費(税金、ガソリン代、車検費用、様々な消耗品代など)がかかります。
軽自動車であっても年35万円前後の維持費がかかるといわれています。

地方ではもはや車は必須と言えますが、移動に必ずしも車を使わなくても済むという環境は大変便利です。

薬剤師が東京で働くデメリット

薬剤師が東京で働くには年収以外にもデメリットもあります。
東京の職場に転職したいと考えている場合は、こちらも合わせて知っておきましょう。

給与が比較的低い

前述の通り、東京は薬剤師の平均年収が低いことがデメリットです。
しかし借り上げ社宅があったりなど交通の便が良い職場も多く、収入面だけでは判断できない部分もあります。

東京都内であっても地方より収入が高く、福利厚生まで揃っている企業も多くあるので、東京で働くならそのような企業を探して納得のいく転職をするのがおすすめです。
条件の良い求人にアクセスするには、転職エージェントに依頼して非公開求人を紹介してもらうのが最も効率の良い方法です。

セルワーク薬剤師でも希望に合った非公開求人を紹介しています。

処方箋量が多く業務が忙しい

東京都の人口は、2021年現在で日本の総人口の約24%が集中しています。
そのため応需する処方箋量も多く、忙しい薬局や病院が多いのも事実です。

地方は薬剤師の人数が少なく、1人あたりの業務量が増えてしまう懸念はあるため東京に限った話ではありませんが、絶対に残業はしたくない・業務量に余裕のある職場で働きたいという場合は面接の際に処方箋量を確認しておくことをおすすめします。

数値参考 薬マニ

生活が不規則になることも

東京は遅くまで交通機関が動いているため、深夜営業していたり24時間営業のドラッグストアや調剤薬局がたくさんあります。

ある程度規則的に夜勤を組んでくれる職場であればよいですが、出勤・退勤時間が不規則な職場で働いた場合、生活が不規則になってしまう可能性があります。

生活費が比較的高い

消費者物価指数は、指数が高くなるにつれて給料が上がらないと家計が苦しくなるといった特性があります。

2021年(令和3年)平均消費者物価地域差指数(全国平均=100)の「総合」を都道府県別にみると、東京都が104.5と最も高く、小売物価統計調査の調査を開始した2013年以降、 9年連続で同様の傾向となっています。
このことから東京は他の都道府県と比較すると物価が高いことが分かります。

平均年収が低めなのに対して物価は高いという点は、利便性の高さや最新の医療情報が手に入りやすいことがあまりメリットに感じられない場合は大きなデメリットになりえます。

消費者物価地域差指数2021年(令和3年)結果

転職などにおいてライバルが多い

東京には製薬会社や有名チェーン薬局などの企業も多く、そういった企業は給料や福利厚生がしっかりしており、その企業に就職したいと考えている人も多いです。
そのため、良い条件の企業にはライバルも多く転職面で求められるハードルが高くなりがちです。

まとめ

東京都で働く薬剤師の平均年収は594.3万円で、全国第20位でした。東京都だからといって薬剤師の平均年収は第1位ではないことがわかりました。
これは薬剤師の人数が飽和気味であること、働いている薬剤師の平均年齢が若いなどの様々な要因があります。

しかし年収以外にも目を向けると東京で薬剤師として働くことはデメリットばかりでもなく、東京で就職を希望する薬剤師が多いこともうかがえます。

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