薬剤師のみなさん、面接は得意でしょうか。
面接では様々な観点から質問が飛んできて、頭が真っ白になる方も多いと思います。
今回はそんな面接に関して、心構えから質問例など様々な観点からご紹介いたします。
面接を挑む前に、ぜひ参考にしてください。
面接官は何を見ている?
ではまず、面接官は結局何を見ているのかを考えていきましょう。
この人と一緒に働きたいかどうか
面接ではこの部分を一番に見ています。
これはどれだけ能力があったり優秀だとしても性格が合わなかったり、
考え方が違うと感じられてしまったらお見送りになってしまいます。
面接官も人間なので、好き嫌いも当然あります。
だからこそ、会社としてどのような考え方を持っているのかなどは事前に把握しておくようにしましょう。
では、どのような質問が面接であるのかについて解説していきます。
どのような質問がある?
次に、面接でよく聞かれる質問について紹介します。
求職者自身に関する質問
面接ではアイスブレイクも含めて自己紹介から面接が始めるところがほとんどで、プライベートな部分からざっくばらんに性格などを把握するところも多いです。
面接の序盤でもあるので、ここではリラックスしながら印象が良くなることをしっかりと伝えるようにしましょう。
8割は第一印象で決まってしまうと言われるほど、最初の振る舞いは重要になります。
例としては、以下のようなことを意識すると良いでしょう。
- 相手の目を見て、笑顔で話すことができているか
- 質問に対して答えがしっかりとできているか
- 早口にならず、落ち着いて対応できているか
- 丁寧な話し方で正しい敬語で会話ができているか
これまでの経歴・どのような経験をしてきたのか
面接では過去の経験を深堀して経験から求める人物像と合致しているのかを確認します。
よって、ここで重要になってくるのは面接官がどのような回答を求めているのかを把握しなければならないといった点にあります。
例えば、マネジメント経験を求人概要の中に含まれていたなら、マネジメント経験を絡めた過去の経験を話さなければなりません。
他にも自分で主体的に取り組んだ経験はあるのか、工夫して物事を考えて取り組んだことがあるかなどを伝えることはかなり大きなメリットになり得ます。
自発的に考えて動くことができる人はメリットが大きいと考えるからです。
前職を退職した(しようとしている)理由は何か
この部分で意識して欲しいことは『ネガティブな意見は言わない』ということです。
たとえ辞めた理由が
- 残業時間が多かった
- 給料が少なかった
- 人間関係が合わない
等の理由で合ったとしても、言わない方が良いです。
なぜなら、受けている会社でも同じような場面になった際にすぐに辞めてしまうだろうと
判断されてしまうからです。
- 医療の最前線で働きたいと思ってから
- より患者様の近くで働ける環境が良い
- 裁量権の高い環境で働きたい
- より成長できる環境に行きたかった
などのポジティブな回答を伝えると良いでしょう。
意識して欲しいのは企業にとって「ポジティブな回答」であるということです。
意識して欲しいのは、今回の転職はネガティブではなく自分自身をステップアップするポジティブな転職であることを伝えましょう。
大切にしている価値観
価値観とは転職活動における軸のような部分になります。
ここでは企業側の狙いとして、ミスマッチを無くしたいという狙いがあります。
企業は自社にとって長く働いてくれる価値観を持っているかなど求職者の人間性や将来性を見極めたいと思っています。
最近では面接だけでなく性格テストを導入することで相対的な評価で見ているケースが多いです。
例えば、面接で主体的に動きますと答えたとしても、性格テストでは周りの判断を仰いでから動きますと答えてしまった場合、言動と行動が相反しているので落ちてしまう確率が高くなります。
この価値観を答える上で意識して欲しいことは、受けている企業がどのような価値観を持っているのかを把握しましょう。
大抵の場合は求人票に載っていたり、コーポレートサイトに載っているケースが多いです。
それでも見当たらない場合は、転職エージェントの人に聞いてみるのも一つの手です。
そしてその価値観を理解した後に意識することは、自身が持っている価値観と企業が求める価値観がどのように合っているのかを言語化できるように準備しておくことです。
企業が主体性を大切にしているなら、転職活動の軸も主体的に働ける環境なども伝えるべきです。
そして、その価値観を証明できるように実際の仕事内容やこれまでの経験から話せるようにしましょう。
その会社を選んだ理由
志望動機に関しては、その企業ではなければならない理由を明確な意図をもって伝えましょう。
志望する会社には、その企業以外にも多くの競合他社があります。
そのような状況で、なぜ自社を選んだのか。
これを答えることができないと、面接官は「どのような企業でも良かったのではなかったのか」「とりあえず面接を受けたのだろう」といった評価になってしまいます。
要するに「自社でなければならない理由がない=すぐに離職してしまう」と考えられてしまいます。
熱意や入社意欲は面接において重要な指標になります。
その会社で何を成し遂げたいのか、挑戦したいのかをしっかりと面接官に伝えると、より面接を突破する確率は増えてきます。
具体的にはどのように伝えていけば良いのでしょうか。
これには考え方が2点あります。
1点目は『大切にしている価値観の延長線上に志望理由がある』ということです。
面接では一貫性があるという観点もかなり重要視されています。
例えば、チームワークを大切にして働くことを大切にしているなら、その企業ではどのようなチームワークがあって、それがなぜ自身にとって良いと言える価値観なのかを伝えましょう。
2点目は『その企業は何が強みなのかを明確にする』ということです。
ここはその企業が良いと思ったポイントです。
大きくは以下のような部分が挙げられると思います。
- 企業の業界における立ち位置
- 扱っている商材の良さ
- 企業の理念や働き方に共感
- 社会貢献の高さ
これらのような理由で、なぜ良いと感じたのかをしっかりと調べて上で伝えるようにしましょう。
この2点をしっかりと伝えることができたら、説得力があり意欲も伝わるでしょう。
逆質問
逆質問は企業に話すことができるアピールチャンスです。
ここでは意欲があることを中心に伝えることができると好印象に移ります。
逆に企業に対する条件や残業時間などのネガティブなことは聞かないようにしましょう。
質問例としては以下のようなものがベターです。
- 入社するまでに準備しておくことはありますか
- 1人立ちするまでにはどのくらい時間がかかりますか。
- 管理薬剤師になるまでには、何年かかりますか。
- ○○地域への出店計画はありますか。将来的に同地域での管理職に就くことは可能でしょうか。
- 今後の御社の展望をお聞かせください。
- ○○というニュースを拝見したのですが、どのような展開を想定されているのでしょうか。
- 面接官の方が企業を決めた理由を教えてください。ぜひ色々な方の意見が聞きたいと思っています。
ポジティブな逆質問をして、自身をアピールしていきましょう。
面接に行く上で準備しておくポイント
では、面接にいく際に実際準備しなければならないポイントを紹介します。
身だしなみや話し方
話す内容よりも見た目の印象が評価につながってしまうことがあります。
ここはしっかりと対策を行うだけで防ぐことができる部分なので、面接前にはしっかりとチェックして臨むようにしましょう。
- ワイシャツのしわは伸びているか
- 寝癖などはとっているか
- 背筋を伸ばして姿勢は凛としているか
- 靴は汚れていないか
- 顔は前髪で隠れていないか
面接での話し方は声の大きさやトーン、話すスピードは適切であるかといった
患者様に話していることを意識して会話することを意識してみてください。
論理的でわかりやすい回答をするだけで、面接官からの評価は上がっていくのでぜひ意識してみましょう。
事前に調べられることは調べておく
これはあなた自身と企業の両方についてしっかりと準備をしておきましょう。
自身の強み・弱みは何か、性格の特性など面接官から質問をされて深堀されるケースがほとんどです。
だからこそしっかりとわかりやすく・説得力をもって伝えることができるようにしましょう。
忘れ物はしていないか
面接当日に持ち物を忘れてしまうと、はそれだけで評価が下がってしまうので面接に行く前日までに準備しておくことが重要です。
以下のようなものが必要なので、改めて確認しておきましょう。
- 筆記用具
- 履歴書
- 職務経歴書
- 携帯電話
- 現金
- 企業指定の提出物
面接で有利になる方法3選
以上を踏まえたうえで、面接に有利になる方法をご紹介します。
エージェントの使用
エージェントでは面接の練習からフィードバックまで行ってくれます。
面接が苦手な人や改善点を見つけたい方にはすごくおすすめです。
まずは話を聞くだけでも良いので、活用しましょう。
面接対策動画を見る
最近ではyoutubeなどの動画サイトに頻繁に面接に関する動画が上がっていることが多いです。
これは薬剤師だけでなく、一般企業に勤めている人の面接を見るのでもおすすめです。
面接が通らない=自分の条件にあった企業に転職できないので、しっかりと対策をしましょう。
どのようなことを意識して話しているのかをチェックしてみてください。
話している言葉を録音して聞いてみる
これはあんまり知られていないですが、自分が話している言葉は思っている以上に聞き取りづらかったり、何を伝えたいのかわからない場面が多くあります。
逆にいうと改善の余地があるということです。
録音した言葉を聞いて、客観的な立場から改善してみるのもおすすめです。
身近な友人や親の方に聞いてみるも良いですね。
まとめ
以上、薬剤師の面接対策に関する内容でした。
面接において一番大切なことは「相手が何を求めているのかをしっかりと理解して、その答えを準備すること」です。
ぜひあなたがいきたい企業があった際に本記事を活用して、内定を取ることを目標に準備してください。
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