美容医療クリニックに転職したいけど、求人がなかなか見つからなくて……。
確かに美容医療クリニックで薬剤師の求人は希少ですよね。
この記事では、希少な美容医療クリニックの薬剤師求人を見つける方法や転職に有利な情報を紹介しています。
薬剤師が働ける美容関係の仕事内容と年収は?
実は調剤以外でも薬剤師がやりがいのある職場があるのはご存じでしょうか。
この記事では薬剤師が働ける美容関係の仕事内容や、転職するための方法を紹介しています。
美容医療に興味のある薬剤師資格をお持ちの方はぜひご覧ください。
薬剤師が働ける美容関係の職場5選!仕事内容はどんな感じ?
専門知識を持った薬剤師は顧客に安心感を与えられる存在として美容関係の職場で活躍することができます。
まずは気になる仕事をチェックし、自分に合うものを探してみましょう。
化粧品メーカー
- 化粧品の有効成分の研究開発
- 薬機法の基準の確認等をする品質管理
- 新商品の薬事申請
会社によっては自社製品のマーケティングも行うなど、多岐にわたる業務です。
外科・皮膚科がある美容クリニック
- 院内処方業務
- 服薬指導
- 調剤
- 最新医薬品の情報収集・報告
- 医薬品の在庫管理
など、美容関係の中でも一般的な調剤薬局に近い業務です。
OTCドラッグストア
- ストア内の化粧品やサプリメント、健康食品の案内
- 顧客の肌診断
- 美容ケアに関するカウンセリング
など、接客中心でたくさんの人と触れ合える業務です。
漢方薬局
- 症状カウンセリング
- 保険適用外の一般漢方薬の調剤・処方など
漢方薬だけでなく美容に関しての知識も身につく、やりがいのある業務です。
美容クリニックの門前薬局
- 調剤業務
- 服薬指導
- 薬歴管理
など、こちらも美容関係の中では一般的な調剤薬局に近い業務です。
美容関係の薬剤師の年収
まずは美容関係の職場と業務内容を紹介しましたが、転職すると年収の確認も欠かせません。
主に薬剤師が就きやすい職場3つの年収を確認してみましょう。
美容の悩みを持つ患者のカウンセリング・肌診断などを行うエステサロン
年収:320~410万
一般的な薬剤師の年収に比べて少し低めですが、資格手当や指名の手当てが付くサロンもあるため、就業するサロンによっては薬剤師の平均年収と比較してもあまり差がないかもしれません。
医薬品管理・服薬指導などの普通の調剤業務に近いものが多い美容外科・皮膚科
年収:350~420万
こちらも一般的な薬剤師の年収に比べて少し低めですが、美容クリニックに勤める薬剤師は一般的に年齢層が低いです。
同年代の薬剤師の平均年収で比較すると、あまり差がないかもしれません。
研究開発・薬事申請・品質管理などを行う化粧品メーカー
年収:380~700万
その会社ごとの配属や仕事内容また企業の規模により給与水準が大きく変わるため、薬剤師資格の有無に関わらない給与となることが一般的です。
さらに、管理職以上になればより高い年収を得ることも難しくありません。
薬剤師の仕事では「美容に携わっている」感覚が薄いことも
薬剤師は美容医療に対し、「手技をする立場」として実務に関わることはほぼありません。
そのため美容医療クリニックであっても、普通の病院と仕事内容にあまり差はなく「美容に携わりたい」という気持ちが強ければ理想の仕事と違うと感じてしまう可能性は少なくありません。
面接時には仕事内容などをしっかり確認して自分の理想とミスマッチがないようにしたいですね。
美容医療の薬剤師の求人は希少!効率的に求人を探す方法
美容関係の薬剤師求人はどのように探したらいいのでしょうか。
効率よく探すポイントをご紹介します。
転職サイトのアドバイザーに相談して探してもらう
転職サイトのアドバイザー(エージェント)は求職者の強みや希望を見て効率よく紹介してくれるため、希少な美容医療の求人を見つけてくれる可能性は非常に高いです。
非公開求人のある転職サイトに登録する
非公開求人は企業名や職種などを公開されていないため、自身で探したときに見つからなかったレア求人が見つかりやすく、利用するメリットの一つと言えるでしょう。
クリニックの公式サイトで求人情報を見る
美容医療クリニックは病気の治療ではないため、一般的に人員に余裕があることが多いです。
転職エージェントを利用すると多額の費用がかかるため、費用がかからない公式サイトのみでの募集を行っているクリニックも少なくありません。
セルワーク薬剤師ならアドバイザーに無料相談もできて非公開求人も閲覧可能!
既にご紹介したとおり、数少ない「美容関係求人」の紹介を受けるには、転職サイトの中でも非公開求人の数が多い方が有利です。
薬剤師特化型の転職アドバイザーが在籍するセルワーク薬剤師には、非公開求人も多数あります。
経験豊富なアドバイザーへの無料相談サービスもあり、転職のプロのノウハウを聞いたりアドバイスを受けることができます。
初めて転職する方、どの転職エージェントを利用しようか悩む方には、アドバイザーへの無料相談をおすすめします。
薬剤師が美容医療業界で働くなら資格の取得がおすすめ
ここで効率的に求人を探す方法を知ったところで、より良い職場環境を見つけるためにおすすめの資格をご紹介します。
資格の取得は不要だが美容の知識が増える
薬剤師が美容業界に転職する際、必ずしも美容系の資格が必要かというとそうではありません。
「薬剤師」の資格を持っていることは、それだけでひとつの強みです。
薬剤師になるうえで学んだ、生理学や薬理学、薬の知識は美容に関わるものも多いです。
特に美容系の資格を保持していなくても、美容系への転職にチャレンジできるでしょう。
「研修制度充実」の求人なら転職後に資格取得が可能
受講や研修に必要な経費を会社が全額負担してくれたり、福利厚生の一環として研修を受けられたりします。
美容関係への転職を希望する場合、研修制度が充実しているかもチェックしてみましょう。
美容業界での薬剤師求人は、まだまだ数が多くありません。
「研修制度」は、求人を出す企業側の受け入れ態勢の目安のひとつとも言えます。
研修制度が充実しているということは、業務内容もはっきりしており、長く雇用する意思があると捉えることができます。
信頼できる職場になりえるのではないでしょうか。
おすすめの資格3選
キャリアップを考えた時に自分の武器となるのが資格。
転職時の面接でも自己PRにも役立つため、その中でも薬剤師の仕事と親和性が高いおすすめの資格を消化いたします。
スキンケアアドバイザー
肌トラブルに悩む方や、肌を若々しく保ちたい方など、一人ひとりに合ったスキンケア方法や化粧品選びなどのアドバイスやご提案ができるアドバイザーのことです。
肌や化粧品に関する正しい専門的な知識を持っていることで、人それぞれの肌質や、肌トラブルなどに合わせた個別のスキンケア方法のアドバイスを行うことができます。
肌トラブルと関係の深い食生活や生活習慣のアドバイスもできるようになります。
合格率は公開されていませんが、教本を確認しながら解答できるのでほとんどの方が合格できるため、難易度は決して高くないといえるでしょう。
ビューティケアアドバイザー
美容品を購入を希望する顧客に対して、美容に関する悩みや要望に応えるビューティーアドバイザーはより美しく生活が送れるようにアドバイスするケアアドバイザーです。
美容品販売に関わる人だけでなく、化粧品会社の社員、美容の専門知識や商品知識・情報を身につけたい方など、誰でも目指すことができる資格です。
合格率は好評されていませんが、6回の添削課題を通して認定試験の要点などを効率よく学ぶことができますので、特別に難易度が高い資格ではないと推測することができます。
メディカルアロマセラピスト
病院や介護施設などでアロマテラピーを使って処置をするセラピストは、人間がもともと持っている自然治癒力を引き出す療法として今注目を集めています。
メディカルアロマセラピストは日本統合医学協会が認定するメディカルアロマ検定の上位の資格で、医療機関などで使えるトリートメント技術と知識の修得を証明する資格です。
合格率は90%で独学でも取得が可能な資格です。
美容医療以外にもある!薬剤師の新しい働き方3選
美容医療以外にも薬剤師資格をお持ちの方が活躍できる仕事を紹介します。
在宅でできるメディカルライター
メディカルライターは
- 臨床試験の企画・報告書の作成
- 製薬企業の各種文書
- 医学論文や治験論文の作成
など医療・健康に関連するライティングを請け負う仕事です。
日本では公的資格は特に必要はありませんが、美容医療が好きで書き物が好きな方にはやりがいを感じられる仕事ではないでしょうか。
自分の時間が確保しやすいコールセンター
薬剤師が活躍するコールセンターは製薬会社や医療機器メーカー、医薬品卸などにあるコールセンターで医薬品に関する問い合わせに対し適切なカスタマーサポートを行います。
福利厚生が充実している職場も多く、相談窓口は受付時間が決まっているため、土日休みなどワークライフバランスも保ちやすいコールセンターはプライベートに充実させたい方にはとても魅力的ではないでしょうか。
ただし、調剤薬局や病院などから転職などを考える場合、薬剤師実務から離れた仕事内容となるため、調剤能力・薬の知識の低下などは懸念されるかもしれません。
高年収が狙えるCRA(臨床開発モニター)
CRAとは、医薬品の有効性と安全性を調べる臨床試験が計画された治験実施計画書に則って正しく進行していることを確認する仕事です。
その他、治験をサポートしたり実際に症例データを収集して管理を行うこともあります。
いわゆる「開発」に携わる仕事のCRAは根強い人気のある職種です。
まとめ
ひとくくりに美容関係といっても仕事内容や年収・やりがいは様々なので、美容関係の職場で働くうえで薬剤師免許以外の資格は必須ではありません。
しかしより良い提案や美容の知識を高めるために薬学の観点だけでなく、美容関係の知識も持って業務に取り組んでいく必要があるため、資格取得に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
美容関係の薬剤師求人は非常に希少なので、アドバイザーへの相談が転職への近道です!
コメント