「地方薬剤師として働くって実際どうなの?」

公務員地方週休3日

2021年11月25日 掲載

薬剤師
薬剤師

地方薬剤師として働くって実際どんな感じなんですか?

地方の方が高収入っていうのは知っていると思うから、それ以外について説明していくね。

セルバ
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地方での働き方

都市部では薬剤師が余剰していますが、地方の薬剤師不足が問題となっています。

薬剤師が都市部から地方へ移住すれば、 「地元で薬剤師として貢献したい」「のんびりしながら働きたい」「高収入を期待している」など、自分が希望する働き方ができる可能性が高まります。

また、報酬アップも期待できます。業界が大きく変わりつつある今、地方へ移るチャンスです。

都会・地方比較

地方移住で働き方改革(週休3日)

田んぼ

ワークライフバランスを重視したい薬剤師におすすめしたいのが、地方で週休3日で働くという方法があります。

最近は、1日の勤務時間を延ばすことを条件に、正社員であっても週休3日で働くことのできる企業が、地方を中心に見受けられます。

しかし、正社員として週休3日で働ける職場はまだ少数派ですので、転職活動時に注意して情報収集をおこなう必要があります。

公務員薬剤師という選択

公務員薬剤師

「公務員薬剤師」とは、国(厚生労働省)または、都道府県・市区町村といった地方自治体の公務員として勤務する薬剤師のことです。

公務員薬剤師は「薬剤師」という言葉がついた職業ではありますが、調剤薬局やドラッグストアなどに勤務する一般的な薬剤師とは仕事内容が大きく異なります。

一般的な薬剤師の場合、調剤や服薬指導、市販薬の販売などの業務がメインとなりますが、日本における公務員薬剤師の多くはそのような業務を一切行いません。代わりに、薬事行政・研究開発の振興(医薬品の監査・企画など)、医薬品や食品の検査や薬物犯罪の取り締まりや住民への啓蒙活動のような業務を行います。

公務員薬剤師は、一般的な薬剤師とは業務内容が異なりますが、公務員であるという点で収入が安定していたり、福利厚生が充実していたりと、メリットが多くあります。

薬剤師の転職は有利!?転職を失敗しないための方法。

地方の薬剤師不足の主な原因

地方の薬剤師が不足している 主な原因は、市場が拡大しているにもかかわらず地方の高齢化が進んだことで、地域によって薬剤師の需要と供給のバランスが合っていないことにあります。

超高齢化社会

高齢者社会

日本は現在、高齢人口の急速な増加の中にあります。高齢者が増加することで起こる医療や福祉上の問題などへ早急に対応することが課題となっています。

高齢化の進行具合を示す言葉として、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会という言葉があります。65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。

このような状況で、地方の薬剤師が不足してしまっては困ってしまいますよね。

人口が集中する都市部と比較し、地方では高時給や高待遇で何とか薬剤師を集めようと努力しているようですが、慢性的な人手不足はなかなか解消されません。

この問題を全国の薬剤師が把握し、地方で薬剤師として勤務する人を増やしていく必要があります。

公的財団法人 長寿科学振興財団

男女比率の影響

薬剤師男性・女性

厚生労働省の調査によると、平成30年(2018年)12月31日時点の薬剤師の登録数は、男性12万545人」、女性19万744人となっています。 男女の合計は31万1,289人。男女比率は男性38.7%、女性61.3%となるため、おおよそ4:6の割合だと理解することができます。

上記の数字を見る限り、薬剤師の約6割は女性で、結婚や出産などで休職中の人もかなりの数になります。派遣やパートなどで短時間だけ勤務している人も少なくありません。こうした事情も重なって、薬剤師不足がなかなか解消されないという実態があります。

薬剤師数 – 厚生労働省

地方で働くメリット・デメリット

メリット・デメリット

ここまでお伝えした通り都市部に比べると、まだまだ地方の薬剤師が不足しているのが現状です。

そこで、薬剤師としての地方勤務に興味をもっていただいた方に向けて、薬剤師が地方へ転職するメリットとデメリットについてまとめてみました。

メリット

①好待遇の求人が多い

求人写真

地方では、基本的に薬剤師の人手が足りないため、都市部の薬局では考えられないほど好待遇である場合があります。実際求人情報を観てみると、魅力的な勤務条件を提示している薬局が多いことに驚くことでしょう。

地方の薬局の平均年収は600万円以上といわれており、都心部の一般的な薬局で働く薬剤師の年収と比較すると100万円以上高いところがほとんどです。

また、転職に伴い必要となる引っ越し費用の補助や、社宅の借り上げをしてくれるなど、福利厚生が整った会社が多数あります。好条件で転職しやすい状況にあるといえるでしょう。

セルワーク/薬剤師求人

②患者さんと深く関われる

高齢者と薬剤師

地域に密着し、患者さんと深く関われることも、地方の薬局に勤務する魅力の一つです。

都市部に比べると高齢者の患者さんが多いです。特に、交通網も未発達な地域では、在宅医療や訪問看護の需要が多くあります。

そのような中で薬剤師として勤務することで、地域の住民から頼りにされたり、患者さんから色々な相談を受けたりすることもあり、やりがいを感じることができます。

医療従事者として、患者さんとの関係も密に取りやすい環境にあるため、じっくりと患者さんに向き合って仕事がしたいタイプの人には向いている環境かもしれません。

地方の薬局や病院勤務先も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

③趣味を充実させることができる

大と川

都市部に比べると自然が豊富な環境が多いので、アウトドアの趣味を持っている人は休日のリフレッシュも充実させることができそうです。

サーフィンやダイビングが趣味だという方が海沿いのエリアを就職先に選んだり、他には釣りやキャンプなどアウトドア系の趣味を持っている方も地方に就職したりするケースもあります。

地方勤務を選ぶことで、プライベートを充実すること間違いなしです。

プライベートも楽しんで充実させながら好待遇で働けるとしたら、言うことなしですよね。

デメリット

①生活面が不便

都会での生活が長い薬剤師さんが地方で働くようになると、まず生活面の不便さに直面します。

交通網が未発達な地域が多いため、買い物や遊びの時に車が必要不可欠になることや、コンビニ・スーパーなど買い物をするお店や、郵便局、銀行など日常生活に不可欠な施設が近所にないことなど、生活のしづらさを感じることがあります。

そのような生活になっても問題がないかどうか、事前に具体的な所までしっかりと検討する必要があります。

②キャリアアップしにくい

地方の中小の薬局では、都市部の薬剤師の勤務先と比較すると教育体制が整備されていない店舗も多いため、自分の目指す薬剤師像がある人にとっては魅力が薄く感じてしまうかもしれません。

ただ、地方でも大手の薬局チェーンであれば、研修制度があり、技術や知識を身に付けることができるでしょう。

自分の意欲次第でスキルアップはできるのか、成長のチャンスはあるのか、下調べはしっかりと行うのが望ましいでしょう。

今年、おすすめの都道府県

日本地図

薬剤師の給料は、勤務先や業務内容によってさまざまです。また、勤務する地域によっても平均年収には差があります。平均年収が全国平均よりも高い都道府県、低い都道府県はどこなのでしょうか?

都道府県別平均年収ランキング

都道府県別平均年収ランキング

参考:都道府県別 薬剤師年収ランキング(2020年版)

薬剤師年収第1位は静岡県で、なんと698.7万円となっています。最下位である長崎県の428.2万円と比較すると、200万円以上もの差がありますね。

ちなみに、全国平均では561.7万円となっています。

このように、企業や業種だけでなく、地域によっても薬剤師の給料は異なります。

慢性的な人手不足に悩む地域では、給料が良い分業務がハードになる可能性もありますが、やりがいを感じながら地域のために貢献したいという人にはピッタリの職場です。

地域性も考えて、転職先を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、薬剤師の地方への転職事情についてご紹介しました。

地方ではまだまだ薬剤師が不足しています。給与を高くするなどして薬剤師の確保に当たっているのが現状です。

転職して年収アップを目指すなら、薬剤師が不足している地域の求人を狙うのもひとつの方法と言えるでしょう。デメリットメリットを踏まえて考えていただき、ぜひ皆様のご参考になればと思います。

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