「薬剤師の転職が厳しくなっている」「薬剤師であれば転職が容易にできる時代は終わった」と言われていますが、体感ではなんとなくそう思っていても根拠に乏しいと感じていた方も少なくないのではないでしょうか。
そこでセルワークでは、セルワーク薬剤師に掲載の求人を基に都道府県別の求人倍率を算出し、実際に薬剤師の転職が厳しくなっているのかを調査いたしました。
※2021年9月~2022年9月にセルワーク薬剤師に掲載された求人のデータから算出しております。
求人倍率とは?
求人倍率とは、求人の数を求職者の数で割った数値であり、経済指標の一つとされています。
求人倍率(きゅうじんばいりつ)とは、経済指標のひとつ。求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すものである。
引用元:Wikipedia
求人倍率が1を上回ればいわゆる「売り手市場」であり労働者の側に有利となり、1を下回ればいわゆる「買い手市場」で企業の側にとって有利となる。
厚生労働省によると、2022年9月末の時点での全職種を合わせた有効求人倍率は全国平均で1.32倍です。
薬剤師の求人倍率の全国平均は?
セルワーク薬剤師の求人を基に算出したデータでは、薬剤師の求人倍率は全国平均で0.95倍でした。
厚生労働省が公表している有効求人倍率の全国平均1.32倍と比べると低めであり、1.0倍を下回っています。
都道府県別の薬剤師の求人倍率
とはいえ、薬剤師は地域によって需要や年収の差が大きい職業です。
そこでセルワークでは都道府県別の求人倍率を算出いたしました。
北海道 | 1.00倍 |
青森県 | 1.00倍 |
秋田県 | 1.00倍 |
岩手県 | 0.67倍 |
新潟県 | 1.00倍 |
福島県 | 1.00倍 |
群馬県 | 1.00倍 |
埼玉県 | 0.92倍 |
千葉県 | 0.94倍 |
茨城県 | 0.88倍 |
神奈川県 | 1.00倍 |
東京都 | 1.00倍 |
石川県 | 1.00倍 |
長野県 | 0.57倍 |
岐阜県 | 1.00倍 |
静岡県 | 0.93倍 |
大阪府 | 0.96倍 |
兵庫県 | 0.94倍 |
愛知県 | 1.00倍 |
奈良県 | 1.00倍 |
三重県 | 1.00倍 |
和歌山県 | 1.00倍 |
香川県 | 1.00倍 |
愛媛県 | 1.00倍 |
高知県 | 0.75倍 |
岡山県 | 1.00倍 |
広島県 | 1.00倍 |
鳥取県 | 1.00倍 |
島根県 | 1.00倍 |
山口県 | 1.00倍 |
福岡県 | 1.00倍 |
佐賀県 | 1.00倍 |
長崎県 | 0.90倍 |
大分県 | 1.33倍 |
熊本県 | 1.00倍 |
宮崎県 | 1.00倍 |
鹿児島県 | 0.75倍 |
沖縄県 | 0.81倍 |
※記載のない都道府県は2021年9月~2022年9月に求人の掲載がなかった・求人への応募がなかった都道府県となります。
求人倍率が1.0倍を下回る都道府県は増加傾向にある
都道府県別に求人倍率を見てみると、1.0倍を下回る都道府県が少なくないことがお分かりいただけるかと思います。
あくまでセルワーク薬剤師に掲載の求人に基づくデータであり、薬剤師の転職サイトすべてに適用されるわけではありませんが全国平均が1.0倍を下回っており、都道府県別に見ても1.0倍を下回る都道府県が増加傾向にあることから、「薬剤師の転職が厳しくなっている」「薬剤師であれば転職が容易にできる時代は終わった」ことを裏付けるには十分なデータではないでしょうか。
薬剤師の転職が厳しくなった理由
「薬剤師の転職が厳しくなった」のは事実ですが、ではなぜ薬剤師の転職が厳しくなったのか。
主に原因は下記とされています。
- 新型コロナウイルスの流行の影響
- 薬科大学や薬学部のある大学の増加に伴う薬剤師免許保有者の増加
- 相次ぐ調剤薬局の倒産
- 高齢化社会により医療提供現場が病院から在宅へ移行
今後は薬剤師という国家資格を過信せず、自分の市場価値を高めることが転職を成功させるカギとなります。
薬剤師の転職を成功させるならアドバイザーへ相談がおすすめ
薬剤師の転職が厳しくなっている世の中で、転職を考えていても自分の市場価値やその高め方がわからない、転職が上手くいかないという方も少なくないと思います。
セルワーク薬剤師では、転職を考えている方の相談を無料で承っております!
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