ドラックストア薬剤師にしかできない働き方と魅力とは?

ドラックストア

2021年6月29日 掲載

ドラックストア業界に関する画像

薬剤師の働き方には大きく分けて病院、薬局、製薬会社、ドラッグストアの4つがあります。

そのうちのドラッグストアは給料も高く、薬剤師の中でも人気の職場です。

なぜ人気なのか、またドラッグストアではどのような業務を行い、薬剤師としてどのようなスキルが身につくのかを追及していきたいと思います。

ドラックストア業界について

ドラックストア業界とは

ドラックストアとは、一般用医薬品、化粧品、健康食品から加工食品まで様々な商材を扱っている

小売形態の会社のことを指します。

ドラッグストアは薬の調剤や服薬指導だけでなく、それに付随する体温計や測定器などを販売して、患者様にとって総合的にサポートすることができるのがドラッグストアの薬剤師です。患者様の生活を身近に支えながら、薬剤師としての業務が行えるのが魅力的な職業です。


市場規模はどのくらいあるのか?

参照:ドラックストアの売上高推移

https://diamond-rm.net/retaildata/79342/



日本チェーンドラッグストア協会が集計した結果によると2020年度の全国売上高は8兆363億円で前年度比の4.6%増しでした。

ドラッグストア業界は5年連続で市場規模が拡大しているのです。薬だけでなく、食品や生活関連品、ネット販売を積極的に取り込むようになったことが市場規模拡大の一因となっています。

また、経済産業省の商業動態統計によると、ドラッグストアの業界規模は年々、拡大傾向です。

商品販売額や店舗数も増加傾向にあります。

このような成長を支えた要因は大きく3点あります。

食品業界に関する画像


1:食料品売上高の増加

 今となっては、食料品がドラックストアにあることは当たり前ですが、 ここ10年で売上高伸び率が150%を超えており、約3割ほどの売上高比率を占めております

実はドラックストアで売られている製品はスーパーやコンビニと比較すると品揃えも多く、価格も安いことが多いです。

理由としてはドラックストアでは食品部門では売り上げとしての収益をあまり求めていないといった考えがあります。

ドラックストアでの利益をあげている部分は、医薬品や日用品にて上げているため、あくまでお客様を誘致する戦略になっています。

M&Aに関する画像

 2:M&Aによる買収

 実はドラックストア業界は業界としてはかなり伸び続けている業界なのですが、企業数に焦点をあてて考えると年々少なくなってきています。

 2008年に578社あった数は現在400社を切っているような状況になっています。

これは中小ドラックストア企業単体では生き残ることが厳しいため、大手にM&Aされるケースが増えていることが挙げられます。

ドラックストア業界では、2009年を境に薬機法の改正に伴って、医薬品の販売に関して規制緩和が進んでおり、一般用医薬品についてコンビニエンスストアなどの登録販売者による販売が可能になりました。

また、2013年の改正によって、第一類医薬品・第二類医薬品に関してはインターネットでの販売が認められました。

アマゾンや楽天、ヨドバシカメラなどが販売を開始しております。

 よって参入障壁が低くなったドラックストア業界は、コンビニやECサイト企業とも戦っているような状況になっています。

インバウンドに関する画像

3:インバウンド効果

近年では、『爆買い』をする訪日外国人が多く占めており、2019年度には約3200万人の訪日外国人が来日していました。

なぜここまで流行っているのかには大きく税金と製品の質にあります。

訪日外国人にはドラックストアは『免税対応』をする企業がほとんどで、これは日本の消費税(10%)が免除されることと輸入関税が免除されるメリットがあります。

 製品の質に関しては、日本は世界的に見ても医薬品の安全性がかなり厳しい国です。

 逆にいうと、店頭に並んでいる医薬品は非常に高品質であると外国人の方から認知されておりなおかつ身近なドラックストアでそれらを購入できるため人気になっています。

 しかし今年度はその効果がほとんどなくなるので、売上高を下がる見込みになっております。

 ただし、今年度においては大手ドラックストア10社すべてが増収をしているなど業界としてはかなり伸び代がある業界と言えるでしょう。

売上高と販売店舗数の推移

売上高推移の画像
販売店推移の画像

参照:各企業のIR情報から抜粋

グラフを見るとツルハ・ウェルシア・コスモス薬品が上位3社を占めております。

 また、2021年10月にはマツモトキヨシホールディングスとココカラファインが経営統合することが発表されました。

これによって、売上高が1兆円を越え+店舗数も3000店舗を超える業界最大手の企業になります。

業界規模の拡大により、企業間での競争も激しくなり、各企業が自社の強みを活かした戦略で業績を伸ばそうと創意工夫を行っています。

大きな差別化として注目をあげているのが、EC事業です。

コロナの影響で外に出る機会が減った人にとって、オンラインで薬品を購入できるのは大きなメリットです。

各社とも配送料無料やキャンペーン実施を行い、他者との差別化を行っています。

仕事内容は何があるのか?

ドラッグストアの薬剤師の働き方は大きく分けて2種類あります。

それぞれ特徴を見ていきましょう。

1:OTC医薬品の販売

OTC医薬品とは、一般用医薬品のことを指し医師による処方箋を必要とせずに購入できるもののことです。

近年では患者自身で判断して医薬品を購入するセルフメディケーションが推奨されていることでドラッグストアではOTC薬の販売に力を入れています。

これを行っている薬剤師はドラックストアのみでの業務になります。

ここに付随して、レジ打ちや商品補助などの作業や店舗に飾られているPOPの作成といったマーケティング領域の仕事にも挑戦することができます。

店舗管理なども将来的にすることになるので、薬剤師的な働き方だけでなくマネジメントや経営者的な働き方に近い形になります。

2:調剤業務

処方箋の調剤だけでなく、在宅や施設の患者様の薬の一包化などの業務も行います。

深夜でも営業している店舗もあるため、忙しい方でも時間を気にせずに薬を安心して受け取ることができます。

健康イベントなどもやっているので患者様に対して総合的なサービスをやっていることも薬剤師としてやりがいを大きく感じます。


ドラックストア業界の人材について

傾向とキャリアアップ

ドラッグストアの薬剤師のキャリアは薬局や病院の薬剤師とは異なるものとなります。

専門性が求められる薬局や病院とは違い、地域の方々に対して健康アドバイザーとしての役割が求められます。

ドラッグストアのキャリアップとしては商品の知識やどのようなものが売れるのかを学び、マーケティング能力が大きく求められます。

キャリアとしては最終的には薬剤師の業務を超えて、SV(スーパーバイザー)や店舗責任者になったり、本社勤務になり経営部分を担う方もいます。

大きなチャレンジをしたい方にとってはおすすめです。

どのような人が合っているのか

ドラッグストアでは薬剤師としての業務を安全かつ、適切に行えること以外の適正があります。

健康食品や健康品を販売することもあるので商品を売ることが好きなこと、また夜勤などもあり、長時間労働することもあるので、体力のある方などが合っています。

またマネジメント業務やマーケティングなどのビジネスマンとしてのスキルを身につけていきたい人が企業からも求められている人材になります。

以上のように薬剤師以外の仕事にも適切に対応できる方がお勧めです。


求められるスキルとは何か

薬剤師として患者さんの健康を支えるために薬、病気、健康に関する知識と同時に患者さんの情報を適切に引き出せる、コミュニケーション能力が求められます。

また、薬以外の販売を行う場合があるので、商品をどのように売るのか導き出せるマーケティング能力も求められます。


まとめ

ドラッグストアの業界は近年上昇傾向が続いています。それはコロナ下の現代で求められる業界の一つだからです。今後、患者さんの身近で様々な生活のサポートを行えることは他の薬剤師の職場では行えないため、魅力の一つだと考えます。

また、薬剤師としても薬局や病院の薬剤師とは違った業務を行うことで身につけられる能力も違いそこにやりがいを感じる方もいます。

あなたにとって何が満たされたら良いのか。どのような形であれば幸せになるのか。しっかりと定義した上で転職活動に臨んでください。

ページTOPへ戻る