【転職者必見】今後の為に知っておきたい、職場別「薬剤師の1日のスケジュール」

スケジュール業務内容

2021年12月1日 掲載

薬剤師
薬剤師

今後の参考に他の業種の働き方や業務内容知りたいな。

転職を考えているなら知っていて損がない情報だね。わかりやすく解説していくね。

セルバ
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各業種の特徴

薬剤師調剤中

まず、薬剤師の主な働き先である「調剤薬局」「ドラッグストア」「病院」それぞれにおける、主な仕事内容を確認しておきましょう。

主な仕事内容

調剤薬局

お客様が持ってきた処方箋に沿って、医療用医薬品をメインに薬の調剤を行います。処方箋通り間違いなく調剤し、薬の有効性や安全性の確保ができているか必ず確認します。

ここでいう調剤とは、処方箋に基づき薬の調製や間違いが無いかの監査、患者へ薬の飲み方などを伝える服薬指導をすることです。

「処方せん通りに調剤しておけば大丈夫」というわけではありません。

体重や疾患に合わせて適切な処方内容になっているか、薬の専門家の目で確認する必要があります。

ドラックストア

1.OTC医薬品の販売業務

お客様が抱えている症状や体質、飲み合わせなどを聞いたうえで、適切な医薬品、サプリメントや健康食品などを選択し、販売することが主な業務となります。

病院にかからずドラッグストアに薬を求めてやってくるお客様は「仕事が忙しいから病院に行きたくない」「症状が軽いうちになんとかしておきたい」というような希望を抱えた方がほとんどですので、適切な薬を助言することで、お客様から信頼してもらえるようになります。

近年、処方せんの受付をおこなっているドラッグストアも増えてきていますが、その場合の業務内容は「調剤薬局」と同様となります。

2.レジ打ち、品出し、陳列、在庫管理など

ドラッグストアで勤務する薬剤師は、お店や企業の方針にもよりますが、レジ打ちや商品の品出し、陳列といった店舗運営に関する業務全般を、店長や社員から請け負う形で任されたり、フロアの管理までおこなうこともあります。

店舗売上につながる商品ポップ作成や、売り場変更などのアイデアを出しも重要な業務の一部になります。

このような業務が求められる場合は、常に「店舗経営」の視点を持ち合わせておく必要があります。

病院

1.調剤業務

病院では、入院患者さまが使用する内服薬や外用薬に加えて、注射薬の調剤や無菌製剤の混注(複数の薬剤を混合すること)、化学療法で使用する薬剤の調剤など、幅広く調剤を行います。

最近では外来の患者さまに対して院外処方箋を発行している病院も増えていますが、院内処方を採用している病院では、外来の患者さまに対して調剤をおこなうこともあります。

2.病棟業務

病棟業務では、入院中の患者さまに対して服薬指導や治療効果の確認をおこないます。近年では、高い効果をもった薬剤が登場するようになった反面、投与方法が複雑になり、副作用にもより一層の注意が必要となっています。

服薬指導をおこなう際は、既往歴や副作用歴、服薬状況をヒアリングし、これから使用する薬剤について、患者さまが理解できるようわかりやすく説明します。

治療開始後は正しく服薬できているかを確認し、必要に応じて医師や看護師などの他職種に情報共有します。

さらには、退院に向けて、薬の自己管理指導や生活指導をおこなうこともあります。

これらの病棟業務においては、カルテや検査データを参照できるので、薬物治療の効果や副作用の判定も可能です。処方内容に改善が必要と判断した場合は、医師に処方提案をおこなうこともあります。病院ならではの治療に関わっていると実感できる業務であり、臨床に興味のある方におすすめです。

【20代】薬剤師の平均年収とは?ドラックストア・調剤薬局・病院別の年収と福利厚生を紹介

働き方早見表

働き方早見表

「 ○ 」が多い職種がワークバランスがいいとご判断頂き、参考にしていただければと思います。

業種別の1日のスケジュール

かけ時計

ここでは「調剤薬局」「ドラックストア」「病院」それぞれの職種の一日のスケジュールについてご紹介していきます。

調剤薬局

[ 開局準備・来局 ]

①開局準備

お金の準備、店舗内外の清掃など

②朝礼

お客様の情報の報告や、インシデントを含む問題と改善策の共有

③患者さま来局

調剤業務・服薬指導やレジ業務を役割分担しながら業務開始

[ 昼休憩(交代) ]

テレビを見たり、医薬情報誌を読んだり、服薬指導で気になっていたことについて、意見交換することもあります。

もちろん休憩時間の使い方は人それぞれです。

[ 調剤業務 ]

①処方箋の受け取り

患者様から処方箋と、お薬手帳を預かる

※初来局される患者様には、「問診表」のご記入頂きます。

②処方箋確認・処方せんの内容入力

調剤前に処方箋の内容と薬歴確認

その後、レセプト用コンピュータに入力

③薬の準備お渡し・記録

患者様にお渡しするお薬に間違いがないか確認。お渡し後、患者様の薬歴を作成

[ 在庫管理・業務報告・退社 ]

①在庫管理・報告書作成

各薬の必要在庫数量と現在持ち合わせている量を照らし合わせながら発注

本部へ1日の報告書や業務引き継ぎ表の作成

②閉店・退勤

調剤室の整理整頓や調剤器具・機器の掃除などの片づけ

引継ぎノートに必要な申し送り事項を記入

ドラックストア(早番)

[ 開局準備・調剤業務 ]

①開店準備

薬の在庫チェック

簡単な店舗内外の清掃など開局準備

②調剤業務

OTC医薬品の相談・処方せんの受付、服薬指導、薬歴記入など

[ 昼休憩 ]

外でランチ

[ 調剤業務 ・品出しやヘルプ]

①調剤業務

OTC医薬品の相談・処方せんの受付、服薬指導、薬歴記入など

②品出しやヘルプ

店舗状況に応じて、商品の品出しやレジの業務の補助

※夕方は、お店が混雑しやすい

[ 在庫管理・業務報告・退社 ]

在庫管理やその日の業務日誌を作成

早番業務の場合は遅番担当者への引き継ぎ、遅番業務の場合は閉店作業を行う

病院

[ 開局準備・調剤業務 ]

①朝礼

前日の患者さんの状態や連絡事項の共有

②在庫チェック

夜間の救急外来や入院で使用された薬剤を確認し、カルテ記載や処方せんと照合して相違がないかチェック

③調剤業務

入院者さまの定時処方の調剤を開始。電子カルテを見ながら準備

※患者さまの日々の状態により医師が処方を変更していることもあるため、最新の情報を確認

④服薬指導

退院される患者さんやご家族の方へ、薬を直接手渡すとともに、退院後の服薬や治療継続のための助言や指導をする

[ 昼休憩 ]

昼休みは交代で取りますが、どんなに忙しくてもきちんと休めるように配慮されています。

[ 鑑別・注射調剤・退勤・在庫管理 ]

①持参薬の鑑別

入院患者さまが持参薬を持って来られた場合はそれを鑑別し、継続使用するかどうか主治医が判断するためのサポート

②注射処方の調剤

翌日の注射処方を調剤

③臨時処方・調剤業務

急性期や内科的合併症のある患者さんでは急な処方変更や臨時処方はよくあることです。それが適切かどうか確認しながら慎重に調剤

[業務報告・退社 ]

在庫管理やその日の業務日誌を作成

早番業務の場合は遅番への引き継ぎ、遅番業務の場合はそのまま当直に入るか、当直担当者への引継ぎをして退社となります。

薬剤師のやりがい

薬剤師のやりがいについて解説します。

健康サポートのプロ(調剤薬剤師)

調剤薬剤師

調剤薬局では、地域の皆さまの健康をサポートする役割を担い、やりがいが大きい仕事です。

薬局を定期的に利用する患者さまとコミュニケーションを重ねる中で、少しずつ元気になっていく様子が分かるような場面では、患者さまの健康を支えていることを実感できます。

丁寧な服薬指導、健康へのアドバイスをおこなうことで、患者さまに感謝される機会も多く、その度にやりがいを感じることができます。

また中には約2000品目も取り扱う店舗があり、調剤薬局ではさまざまな薬の知識や調剤方法など専門的知識が身につくだけでなく、医師の処方意図などを学ぶこともできます。

門前薬局である場合は、近隣の医療機関の診療科に特化した知識を学ぶことができるのも、調剤薬局ならではの魅力です。

経営のプロ(ドラックストア薬剤師)

ドラックストア

●幅広い知識が身につく

ドラッグストアでは、OTCをはじめ、日用品や介護用品・化粧品など、取り扱う商品は多岐に渡ります。経営のサポートを通してそれらの商品に触れる機会が多いため、薬以外の商品に関する幅広い知識も身につきます。

OTCは処方箋が不要で気軽に購入できるため、OTCに関して幅広い知識や情報を学ぶ機会が得られます。

●店舗作り

ドラッグストアの仕事のやりがいや面白さの一つに「売り場づくり」があげられます。ポップ作成や、商品のレイアウト・陳列方法を考えるのも、楽しいものです。自分のアイデアや実践したことがお店の売り上げに反映されると、やりがいは大きいものです。

「おすすめ商品が売れた」「店舗の売り上げがアップした」という成果出たときの喜びは他の職場では味わえないところになります。

調剤などの薬剤師が担当する一般的な業務以外に、経営の視点でお店の管理に携われるのがドラッグストアで勤務する一番のメリットです。

●お客さんとのコミュニケーション

お客様から健康食品やサプリメントに関する質問・健康相談を受けることも多くあります。

ドラッグストアに勤務する薬剤師には、コミュニケーション力やカウンセリングの技術が求められます。

接客を通してお客さまと顔なじみになることで、その人の健康状態や病状についても詳しくなります。それによって適切な医薬品を紹介することができます。

お客さまに近い距離でセルフメディケーションに貢献できるのは、ドラッグストア薬剤師ならではのやりがいといえるでしょう。

チーム医療のプロ(病院薬剤師)

病院薬剤師

●患者さんのケアに深く携われる

病院薬剤師は、医師に処方意図を直接聞けたり、カルテで治療方針や病状・検査結果、他職種による記録などを確認できるため、治療経過を把握することができます。患者さんの状態を把握し、薬剤による治療効果が確認できたときは、嬉しくなるものです。

また、調剤薬局やドラッグストアにくるお客さまと比較すると、病状が重症だったり急性期だったりする患者さまが多いのも、病院の特徴です。日々変わる処方や治療方針について、薬剤師の目線で助言したり、患者さまを励ましたりできることも、やりがいに繋がります。

●医療によるコミュニケーション向上

病院薬剤師は、医師や看護師、リハビリテーションスタッフなど、さまざまな他職種のスタッフとのやり取りが欠かせないため、連携しながら専門性を発揮できます。

チーム医療に参画することで、他職種のスタッフとかかわり、それぞれの職種の役割や専門性などを学べるのも他の薬剤師とは違う点です。チームとしての活動によって、コミュニケーションスキルの向上が期待できます。

薬剤師の転職は有利!?転職を失敗しないための方法。

まとめ

同じ薬剤師という職種でも、調剤勤務、ドラッグストア勤務、病院勤務など業種によって勤務時間や業務内容、1日のスケジュールが大きく異なることがわかりました。

また、同じ業種でも企業・医療機関ごとに1日のスケジュールは異なるため、どのような仕事に携わりたいか考えると同時に、働き方も考えて転職先を選ぶと良いでしょう。

まずは気になる勤務先の一日の流れや業務内容や雰囲気などの情報を収集することから始めてみましょう。

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